備後国分寺の風景

とき折々の風情を見せるお寺の風景、そして行事の様子をお知らせします

日本の古寺めぐりシリーズ第七回観心寺・金剛寺

2009-11-30 16:54:28 | Weblog
先週27日、青空の広がる絶好のお参り日和の中、大型バス一杯の同行を乗せて一路大阪府河内の観心寺と金剛寺にむけ出発した。バスの中では、恒例の道中安全を祈願して心経一巻。それに今日お参りするお寺の金堂の仏様方のご真言もお唱えした。

それから、今回は、予告どおり、日本仏教の歩みということで、インドからの仏教を振り返り、どのような仏教が日本に入ってきたのかを話し、それから各時代ごとに特徴やその時代に求められたものなどを話していたら、思っていたより長時間話しをしてしまい、話半分で、昼休憩に。

名塩パーキングで暑いほどの日差しの中皆さんお弁当を食べられ、そこから一時間ほどで観心寺へ、観心寺金剛寺のお寺の由来などを話している間に到着。観心寺ではご住職がお忙しい中お迎え下さりました。

国宝如意輪観音様の前で読経お勤めの後、観心寺ご住職様からお寺の縁起、特に楠木正成公について詳しく、また現代の私たちにとって必要な心構えについてお話し下さいました。誠に丁寧な有難いお話しでありました。貴重なお時間をいただき感謝に堪えません。ありがとうございました。

その後境内に出て、ゆっくり各お堂、建掛けの塔また正成の首塚、宝物館などを拝観しました。



正成建て掛けの塔と奥に国宝金堂



南朝の功労者・勤皇の士・楠木正成騎馬像


そして、観心寺から金剛寺へ。金剛寺は、南北朝時代に南朝北朝の行在所の置かれたところ。金堂の丈六大日如来様の前でお勤めの後、職員のお坊さんから由来を伺いました。戦国時代お寺で作った天野酒を大きな樽に詰めて四つも武将の所に運ぶ途中で運び人が飲んでしまって少なくなったところに水を入れてごまかしたという話しなど貴重な話を聞くことができました。ありがとうございました。



来年から修繕工事に入るという金堂



何とも優雅な観月亭



北朝の行在所のあった奥殿前の誠に見事な庭園。

皆さんゆっくり拝観の後、天野酒を買ってバスに。帰りのバスでは、午前中お話しできなかった日本仏教の各宗派について話し、その後、ご参加の皆様からいろいろなご質問をお受けしてそれに答え、また、最近手に入れた本『死んだらおしまい、ではなかった』『死ぬ前に後悔する25のこと』という本の紹介とそれに関連して、最近お通夜などでした法話についてお話ししました。

この度も、多くのご参加の皆様と共に、紅葉を愛でつつ、誠に時期を得た貴重な二か寺を参詣し、とても有意義な一日を過ごすことが出来ました。今回も企画から添乗までお世話になった倉敷ツアーズ金森氏のお陰と感謝します。ありがとうございました。