備後国分寺の風景

とき折々の風情を見せるお寺の風景、そして行事の様子をお知らせします

お水取りと古寺めぐり

2011-05-04 16:53:52 | Weblog
3月2日と8日、奈良東大寺二月堂で行われた恒例のお水取りに参詣した。朝日新聞愛読者企画で、大勢の同行と共に。午後到着して、ゆっくりフリータイムで、東大寺・戒壇堂、行基堂、俊乘堂など参拝。また奈良国立博物館にてお水取り特別展示も拝観。

お水取りは、午後7時から30分ほど、練行衆が上堂される際の足元を照らす松明を拝見するのだが、その前に二月堂に上がり、観音様に皆さんで読経し参拝した。





このお水取り参詣の後、東日本を大震災が襲った。お水取りの行事中であったこともあり行中の練行衆の皆様はどんなお気持ちで続けられたのであろうか、そんな気持ちになった。あまりに被害が大きく生々しく、津波の被害、さらには原発の事故の終息もままならない状況の中、多くの行事が自粛、取りやめが囁かれた。

しかし、だからこそ立派にお寺の行事も、また参拝はなされるべきではないか、そう考えます。そして、震災の犠牲になられた皆様の供養となることを願って、日々勤めを行っております。

また、4月14日には、同じく朝日新聞愛読者企画として、日本の古寺めぐり新シリーズにて京三千院、寂光院を参拝。

三千院往生極楽院。国宝阿弥陀三尊の御前で常駐のお寺様からありがたい法話をいただいた。ありがとうございました。



寂光院本堂。新しく美しい地蔵菩薩様に参拝。



さらに、4月26日、同企画、日本の古寺めぐりシリーズにて、大覚寺と清涼寺を参詣した。

寝殿から撮った唐門。この唐門の先に心経殿があり、その前に前殿がある。心経殿の中に収められた嵯峨天皇の宸翰・勅封般若心経こそ、大覚寺の中心である。



大覚寺の前身、嵯峨離宮に嵯峨天皇がお作りになった大沢池。



清涼寺。本堂内に有名な国宝・生身のお釈迦様。丁度御開帳に当たっており、拝観できた。普段は秘仏。霊宝館に収められている国宝阿弥陀三尊は、清涼寺の元寺棲霞寺の本尊様で、大覚寺の初代恒寂法親王様が作らせたものと言われる。嵯峨光仏とも言う。





今回も、企画並びに添乗では、倉敷ツアーズ金森氏、並びに添乗員・森さんにも大変お世話になった。改めて御礼申し上げます。なお、これら参詣寺院についての詳細は、「住職のひとりごと」をご参照下さい。