感動は命の肥し

曇りなき眼で、物事を見つめるなら必ずや真実を見極めることができる。覚醒の時を生きた記録として。

Black Lives Matter ムーブメントとパンケーキ

2020-06-18 | 日々思うこと

最近、底辺の一般市民たちの間で広がり大きな動きとなるこれらのムーブメントの持つパワーは、無視することができない。今も続く女性の性被害を訴える”ME TOO”ムーブメントもそうだが、同じ思いを持つ人世界中の人達が、SNSでつながり、ひとつの巨大な意志のかたまりとなる。そこにさらに周りの人たちも、雪だるま式に取り込まれ、それはさらにどんどん大きくなる。この意志のかたまりに押しつぶされる前に、何とかしなければ、標的になったら破壊されてしまう。破壊される前に対処しなければ、受けた痛手は、ダメージコントロールなどと言っているレベルではない。

それが、今アメリカのみならず、世界中を巻き込んで起こっている、黒人の命は大切だと言うムーブメント、”Black Lives Matter”だ。

”ジェミマおばさん”と言うパンケーキミックスのブランドがある。色々なブランドがある中でも、とてもおいしいパンケーキミックスで、パッケージにも1889年から続いてるとあるから、歴史も相当古い。うちも、パンケーキミックスはいつもこのブランドを使っている。

ところが、

今日、このブランド名が変更されると言うニュースが流れた。

エーッ❕ とうとうここまで来たか、と言う感じだ。

”アンクル・ベン”と言うインスタントライスのブランドも、会社名を変更するべき時を迎えたと言っているらしい。両方とも、主に朝ごはんアイテムを商品化している会社だが、黒人召使、執事、お手伝いさんの事を表現するブランド名になるわけだ。黒人のおばさんが白いエプロンをかけて、白人家庭の子供たちに朝ごはんを準備している、映画で時々見かけるシーンを連想するだろう。

今のムーブメントの中で、アッと気づいて「名前変更する」と自ら発表していると言う事だ。

エライ❕

実際、私も初めてこのジェミマおばさんのパッケージを見た時、少々不思議な違和感のようなものを感じたことを今思い返している。黒人のおばさんの顔が描かれているのだから、この意味をどうとらえるべきかと…。

黒人ではないが、同じ様に、ランドオーレイクと言うデイリーカンパニーのパッケージデザインからインディアンの少女のイラストが外されたのが、記憶に新しい。

これらの会社は、今ほどに人種差別が取りざたされないずっと昔に、会社を立ち上げた歴史の古いカンパニーと言う事になる。今では考えられない様な命名だし、デザインであるからね。変わらないといけないべきものは、変わらないと、と言う事だ。

 

今、このムーブメントに対して、軽率な(無責任な)軽口をたたこうものなら、やり玉に挙げられる。白人による発言なら、総攻撃を受ける。そうなった政治家や企業や、グループリーダーや芸能人、スポーツ選手は、ダメージコントロールに必死だ。

この国で、白人として生まれたことの特権。それを、当事者の白人たちは、あまりわかっていないのだと思う。このムーブメントは自分とは関係ないと思っているからなのかもしれない。頓珍漢な事を言って、総スカンを食らう。そして、気が付く。自分が白人であると言う事が、白人を代表していると言う事、過去の白人による人種差別を自分は関係ないと言えないと言う事、そんなことに白人の、特に男性たちが目覚める、今はそんな時なのかもしれない。

例えば、黒人の命だけではなく、「皆の命も大切よね。」などと言おうものなら、あなたは今のムーブメントをわかっていないと言われる。「黒人」を考える時なのだと。黒人に全ての中心をおいていく時で、他のものと取り換えてはいけないのだと。この時の「皆」と言う中に、黒人は今まで含まれて来なかったんだと。

そんな風に考えたことがなかった。

今のこのムーブメントの中で、7月の選挙では、黒人の政治家が多く選出されるだろう、たぶん。

 

ところで、アメリカのパンケーキと、日本のホットケーキは、ちょっと違う。(まず、アメリカではホットケーキとは言わない)

アメリカのは、どちらかと言うと薄い。日本のようにふわふわしていない。私は、個人的にはこのアメリカのパンケーキの方を好む。このパンケーキをホイップクリームとメープルシロップ、ブルーベリーで食べるのが最高だ。

 

ジェミマおばさんのパンケーキは、名前が変わろうが、これからも愛用?愛食するつもり。どんな名前になるのかな? かなり気になる。

 



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