九重自然史研究所便り

昆虫採集と観察のすすめ

1.琵琶湖博物館のハンノキからニトベシャチホコ?幼虫発見

2015-09-22 21:38:30 | 日記

1.琵琶湖博物館のハンノキからニトベシャチホコ?幼虫発見
 琵琶湖博物館で発生したオナガミズアオ幼虫を飼育中、時々、武田滋さんが、生活工房の中川さんに連絡に行き、ついでに食樹ハンノキの枝を切って届けてくれた。2015年9月10日、その葉を食べている体長20mmの幼虫(図版の写真1~2)を届けてくれた。翌朝その幼虫を調べると背面に幅広い背線があり、体側に斜線を連ねた緑色の幼虫で、ヤガ科のクチバ類かあるいはもしかするとシャチホコガ科の1種と思われた。
 9月15日朝、その幼虫は脱皮し体長約40mmになった。写真1~2では第二胸節側面に黒い部分があり、Peridea属のシャチホコガの1種らしいとわかった。体側の斜線は前の体節から始まり黄色で次の体節の気門付近で細くなり消える。斜線の上半分はピンクを帯びている。また背線中央部に赤い細線が走っている。また第2胸節に黒い斑紋があり、それは背面から撮った写真では側方に張り出しているように見えた。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿