昨年8月19日に「景気とリスク許容度がトレンドを決める」という記事を書いています。次のとおりです。
【引用】
「生き残りのディーリング(矢口新=著)」の第1章に価格変動の本質という章があります。
詳しいことは本を買う、あるいは図書館で借りて読んでいただくしかないのですが、「ポジションの量と保有期間が方向を決める」と書いてあります。
私にとっては目からうろこでした。
それから考えると、日本の貿易黒字、日本人の外貨運用の投信や外貨預金の解約、外貨配当金の円転換、金融機関の円借り取引(長期)の解消などの円買い総和と日本人の新規外貨運用の投信の購入や外貨預金、スワップ狙いの長期FXなどの円売りの総和のどちらが多いかによって、円安トレンドか円高トレンドかに決まるのではないかと思います。
その鍵はリスク許容度と景気です。景気がよい時はリスク許容度が大きくなり、不況になるとリスクを避けます。
したがって、サブプライム問題やその波及効果によって、米国経済や世界経済が冷え込むのであれば、円高トレンド、逆に、影響が限定的で、また、経済が拡大するならば円安と考えています。
【引用終わり】
この考えは今も変わっていません。
そして、米国景気が後退局面に入り、いよいよ本格的な円高トレンドが始まるのではないかと思っています。
ちなみに、NYダウは11,900ドルを先週割り込んだことで、ITバブル崩壊後続いた上昇トレンドが下降トレンドに変わりました。
株価も景気後退で下降トレンドです。
ストップを巻き込むときは急激です。
しかし、それ以外は上げ下げを繰り返しながら、ゆったりとした円高になると考えています。
まずは、ヘッジファンドは、期末の円買いを利用しながら、ドル円100円割れを狙ってくると思います。
ドル円100円を割れは、日本の個人投資家にとって、精神的ダメージが大きいところです。
そこで、レバレッジのかかっていない投資信託や外貨預金の解約も少しずつ出始めると考えています。
投資信託も、外債だけならよいのですが、外国株の場合ダメージが大きくなります。
例えば、株価が3割下がって、為替が2割円高に振れれば、元本はどうなるでしょうか。
0.7×0.8=0.56
何と半分近くになってしまいます。
郵便局が投信の販売を始めたのが2005年10月。
お上の「貯蓄から投資へ」の言葉にそそのかされて、ひどい目にあったって思っている人は多いのではないでしょうか。
損切りしないまでも、新たに円を売って、外国株や外債投資などに投資する人がいなければ、日本は貿易黒字の国なので、円高トレンドになるはずです。
クロス円も円高トレンドになると思っています。
すでに、ポンド円やカナダ円は円高トレンドになっているようにみえます。
円高は日本にとって悪いことばかりではありません。
1ドル80円の超円高のときに弱い輸出企業は淘汰されてしまいました。
現在、残っているのはそれなりに円高への備えができている企業です。
もちろん、利益は減少しますが、倒産するほどではないはずです。
そして、資源や食糧が高くなる中、円安のままでは輸入が苦しい。
円高になれば多少助かります。
ドルに対しては円高だけど、他の通貨、ユーロなどに対しては数年前と比べて、まだまだ円安。
しばらくは日銀介入もないし、円高阻止の声もあがらないのでは。
中国を為替操作国と非難している手前、介入しずらいということもあります。
さあ、これからどうなるかな~
縁起よく、梅と鶯にぽちっとね!
【引用】
「生き残りのディーリング(矢口新=著)」の第1章に価格変動の本質という章があります。
詳しいことは本を買う、あるいは図書館で借りて読んでいただくしかないのですが、「ポジションの量と保有期間が方向を決める」と書いてあります。
私にとっては目からうろこでした。
それから考えると、日本の貿易黒字、日本人の外貨運用の投信や外貨預金の解約、外貨配当金の円転換、金融機関の円借り取引(長期)の解消などの円買い総和と日本人の新規外貨運用の投信の購入や外貨預金、スワップ狙いの長期FXなどの円売りの総和のどちらが多いかによって、円安トレンドか円高トレンドかに決まるのではないかと思います。
その鍵はリスク許容度と景気です。景気がよい時はリスク許容度が大きくなり、不況になるとリスクを避けます。
したがって、サブプライム問題やその波及効果によって、米国経済や世界経済が冷え込むのであれば、円高トレンド、逆に、影響が限定的で、また、経済が拡大するならば円安と考えています。
【引用終わり】
この考えは今も変わっていません。
そして、米国景気が後退局面に入り、いよいよ本格的な円高トレンドが始まるのではないかと思っています。
ちなみに、NYダウは11,900ドルを先週割り込んだことで、ITバブル崩壊後続いた上昇トレンドが下降トレンドに変わりました。
株価も景気後退で下降トレンドです。
ストップを巻き込むときは急激です。
しかし、それ以外は上げ下げを繰り返しながら、ゆったりとした円高になると考えています。
まずは、ヘッジファンドは、期末の円買いを利用しながら、ドル円100円割れを狙ってくると思います。
ドル円100円を割れは、日本の個人投資家にとって、精神的ダメージが大きいところです。
そこで、レバレッジのかかっていない投資信託や外貨預金の解約も少しずつ出始めると考えています。
投資信託も、外債だけならよいのですが、外国株の場合ダメージが大きくなります。
例えば、株価が3割下がって、為替が2割円高に振れれば、元本はどうなるでしょうか。
0.7×0.8=0.56
何と半分近くになってしまいます。
郵便局が投信の販売を始めたのが2005年10月。
お上の「貯蓄から投資へ」の言葉にそそのかされて、ひどい目にあったって思っている人は多いのではないでしょうか。
損切りしないまでも、新たに円を売って、外国株や外債投資などに投資する人がいなければ、日本は貿易黒字の国なので、円高トレンドになるはずです。
クロス円も円高トレンドになると思っています。
すでに、ポンド円やカナダ円は円高トレンドになっているようにみえます。
円高は日本にとって悪いことばかりではありません。
1ドル80円の超円高のときに弱い輸出企業は淘汰されてしまいました。
現在、残っているのはそれなりに円高への備えができている企業です。
もちろん、利益は減少しますが、倒産するほどではないはずです。
そして、資源や食糧が高くなる中、円安のままでは輸入が苦しい。
円高になれば多少助かります。
ドルに対しては円高だけど、他の通貨、ユーロなどに対しては数年前と比べて、まだまだ円安。
しばらくは日銀介入もないし、円高阻止の声もあがらないのでは。
中国を為替操作国と非難している手前、介入しずらいということもあります。
さあ、これからどうなるかな~
縁起よく、梅と鶯にぽちっとね!