ココのFX

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為替相場と株式相場がシンクロする理由

2007-06-07 23:14:23 | トピックス
株式相場と為替相場がシンクロする理由を書いてみたいと思います。

株式市場では、現物取引、信用取引、先物取引、オプション取引などがあります。
信用取引や先物取引は、簡単に言えば、借金して株式市場に投資(投機?)をしていることになります。

為替相場でもレバレッジをかければ、やはり借金して投資(投機?)をしていることになります。
ドル買い円売りをすると、スワップポイントがもらえるので、借金といってもピンとこないかもしれません。
しかし、低利の円で借金をして、高利のドルで運用しているので、その金利差分スワップポイントがもらえるだけで、円の借金分の金利を払っていないわけではありません。
私たちがFXでレバレッジをかけて円売りトレードすれば、立派な円キャリートレードです。

さて、米国の株式市場に投資(投機?)をしたいとき、現金のドルがないとします。
米国でドルを借りてもいいけど、金利が高い。
そこで、低利で円を借りて、円をドルに両替して、米国株式市場に投資(投機?)
します。
これも円キャリートレードです。
米国株式市場が上昇して、儲かりそうだ!となれば、ヘッジファンドなど多くが株を買うため、円キャリートレードを増やします。
逆に、米国株式市場が天井と思えば、そろそろ手仕舞いして、ドルを円に両替して、円の借金を返すことになります。
それが円キャリートレードの巻き返しです。

だいだい儲かっているときは、人間誰しも気が大きくなって、リスクに鈍感になり、さらに儲けたいと思うものです。
そうなるとリスク許容度が拡大し、円キャリーも拡大します。
逆に、損をすると、トレード自体が怖くなってしまいます。相場から撤退する人もいます。そうなれば円キャリー縮小です。

そのため、株式相場が大きく上昇するときは、リスク許容度拡大、円キャリー拡大で円安、株式市場が暴落すれば、リスク許容度縮小、円キャリーの巻き返しで円高となるわけです。

円キャリーで調達したお金を投資(投機?)する先は、株式市場だけでなく、債券市場、商品市場、不動産市場などさまざまです。

かつてヘッジファンドのロングタームキャピタルマネジメント(LTCM)は円キャリーで大量のロシア国債を買っていました。
ところがロシアが国債の債務不履行(要するの借金の踏み倒し)を宣言し、LTCMが破綻。
そのとき猛烈な円高になりました。

円キャリーで調達したお金があらゆる国の株式市場、債券市場、商品市場、不動産市場などいずれの市場にも流れ込んでいる以上、いずれが混乱しても、円キャリーの巻き戻しにより円高になる可能性はあります。
ただ、価格変動が激しく、取引量も多い株式市場が最も注目されることになります。

3月上旬の急激な円高はNY株式市場が急落したのが引き金になりました。
そのため、その後、為替相場の参加者が従来以上に株式相場を気にするようになりました。
株式市場が上昇すると円売り、下落すると円買いを行なう人があらわれ、為替市場と株式市場に相関関係ができます。
それを見た人が同じ戦略をとります。
そして、加速度的に為替相場と株式市場のシンクロが進みます。

少し長い目でみれば、「リスク許容度」は世界経済とリンクしていると思っています。
世界経済が順調であれば、「リスク許容度拡大」「株高」「円安」、世界経済が怪しくなれば「リスク許容度縮小」「株安」「円高」。
今後も為替相場と株式相場が仲良くシンクロしそうに思います。

ぽちっとよろしく!


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (memaido)
2007-06-07 23:59:29
はじめまして、楽しく拝見させていただきました。
またちょくちょく拝見させていただきます。応援ぽちっ
返信する
こんにちは (memaido)
2007-06-08 00:01:31
はじめまして、楽しく拝見させていただきました。
またちょくちょく拝見させていただきます。応援ぽちっ
返信する