田邊聖子さんが昨年亡くなりました。
我が家には田辺さんの本が沢山あるので、
亡くなったことの実感が湧きません。
最初の頃は、楽しい物語を書く方かと思っていました。
あるときふとしたきっかけで、
花衣ぬぐやまつわる・・・我が愛の杉田久女 を読んで
感動しました。5年を掛けて取材して、沢山の人と会い
心温かな御本になりました。優しい方なのだと思いました。
それから、沢山読みました、古典や楽しい恋物語り。
新源氏物語、高倉健さんの5代前の、小田宅子さんの
姥ざかり花の旅笠、時間を掛けた取材が生きています。
古典まんだら木曽義仲の最期は、今までと違った気持ちで
読めました。思わず涙がほろりとでました。
田邊聖子さんの人に対する優しさは、 われに優しき人多かりき
を読んで分かりました。
愛に溢れた家族に囲まれて育ったからでしょうね。
あるとき産経新聞で、
武力を保つには節操はいらない、節操を保つには武力がいる。
と仰ったそうです。ますます好きになってしまいました。
今頃ご主人と楽しいお酒を飲んで美味しいお料理を楽しんで
いらっしゃる事でしょう。
素敵な方でした。
田辺聖子さんが、このような事を言っていらっしゃったことを、知り改めて凄い方なのだと思いました。
女学生の時空襲に遭っって、命からがら、お家に
無事着いた時の事や沢山の戦争の辛さを見た方の
言葉ですね。平和平和と唱えている、作家が沢山います車椅子でデモに参加した人もいました。
その人はデモで人が死ななかったのが不満だそうでした。10人ぐらい死ねば良かったと言っていました。
田辺聖子さんはそのような人と違います。
優しくて強い方でした。
ご主人と楽しい語らいをして、お酒を飲んで
素敵な方でした。
古典まんだらは優しく古典に導いてくださっていました。
沢山教えてくださいました。
明るい方でした。人を見る目が愛に溢れていました。
愛されて育ったからでしょうね。
ご主人と楽しく語らって美味しいお酒をのんで、
ご苦労を外に出さない優しい方でした。
ですから「節操を保つには武力がいる」というのですね。
私も田辺聖子さんが大好きです。
若い頃に源氏物語を読みました。
かもかのおっちゃんシリーズはとっても微笑ましいですね。
年を経てもあんなに和気あいあいとおしゃべりしたり、お酒を飲んだりして楽しく過ごせるなんて。
羨ましいです。(´∀`*)
こんばんは。
田邊聖子さんは大阪の出身です。
私が毎朝散歩している川沿いに大阪樟蔭女子大学がありますが、そこの国文科を卒業されていますので、何度も田邊聖子さんの講演会が行われていましたし、なくなられてからも追悼の講演会が開かれていました。
惜しい方が亡くなりましたね。