kochikika ノート

旧「こちら某中堅企業企画室」。リーマン話、時事の話、パリーグ話など。ぼちぼちやってます。

時事に絡ませて周辺の話2題

2006-11-14 22:14:07 | 仕事関連
タウンミーティングのやらせについて。

政府を擁護するわけでもないんですけど、当方も500人くらいが集まる会場でIRの会社説明会を行なうことがあり、説明後は質疑応答の機会を設けます。
でもあれだけ集まるとなかなか質問って出てこないんですよね。そこでひとつサクラ質問を入れてやると、それが呼び水になって、一般の投資家さんからも質問が出てくるようになる。結果、その説明会が充実したものになると。

サクラ質問がタウンミーティングにおけるガチの質問時間を奪うようであっては話になりませんが、こういう側面、無きにしも非ずということで。
弊社の場合は、参加者を装って質問するということではなく、司会者が「私が気付いたことですが・・・」みたいな感じで質問するんですけどね。政府もそうすりゃ良かったのに。

それからああいう場で質問される方って、2つ3つまとめて質問される方が結構多い。さらに言うと要点をまとめないで質問される方も多い。

「えー、本日はありがとうございました。参考になりました。今中間期はなかなか良い決算でしたが、期末はまでこの調子が持続するのかどうか関心があります。そのためには新規の○○事業の成長がカギとのお話でしたが、私はこれはライバルに△△とかいてなかなか厳しいんじゃないかと思う。ここのところ株価も横ばいであまり動きがない状況ですから、社長さんも不本意だと思うし、ぜひ頑張っていただきたいのですが、その辺のところはどのようにお考えなのでしょうか」

何がその辺なのかよくわからんのですが、気の利いた講演者であれば「今のご質問は期末決算見通しの確実性と、○○事業の△△社さんに対する差別化手段、そして現状の株価についてどう思うかという3点でよろしいでしょうか」なんて確認するんでしょう。

しかしただでさえ壇上で緊張してる講演者は、3つ以上質問があると聞いてるうちに最初の質問を忘れてしまうか、後の質問の回答準備ができなくなるか、だいたいそんな状況に置かれてしまうのですね。
で、真面目な講演者ほど一回で答えようとしてしまって、これまたずるずると長くて要点がまとまらない回答になってしまうこともある。

まあ答える政治家の方は喋るのが重要な仕事ですし、政治家の集まりに出て質問するくらいだから聴衆側もその辺心得ている人は多いとは思いますが、聴衆参加の討論番組なんか見てても、聴衆サイドにマイクが渡ると不安になる人も多いんじゃないでしょうかね。


中間決算のシーズンであることについて。

3月決算であれば、そういうことになります。
今年は一部の内需関連以外は、期末によい決算を迎えられそうな会社が多いこととお慶び申し上げたいのですが、とりあえず弊社も業績修正は見送ったものの、まずまずの状況。

決算数値は別にして、環境を景気ウォッチャーよろしくご報告しますと、弊社は企業の設備投資、それも中~大型の設備機器があると嬉しい会社なのですが、数の上では相当な勢いできてますね。(直近の統計では一進一退のようですが)

ただ発注価格は不況期と殆ど変わっていないというのが悲しいところ。
賃金もそうですが、長年の不況が発注する側も受ける側もトラウマになっているというか。
「貧乏~」といったら罰が当たりますが、「~暇無し」状態といったところでしょうか。
やはりミクロ環境では、イノベーションが必要なようです。

あと決算とは関係ないですが、弊社のような中堅企業ではこの時期になっても新卒の定員確保が難しい状態になってます。
たった2,3年でこの違い。不条理ですよね。
逆にまだ決まっていないという学生さんがいらっしゃったら、諦めずに頑張ってください。
世の中には「隠れたいい会社」は結構あったりしますよ。まあ一生そこで勤め上げるというのもいまどき流行りませんけど、何事もとにかく社会を体感してからだと思いますんでね。



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