kochikika ノート

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“朝青龍効果”を一様に評価との報に思う話

2008-01-28 21:57:56 | スポーツ

“朝青龍効果”を関係者一様に評価(スポーツニッポン) - goo ニュース

大相撲初場所での復活優勝こそならなかったが、角界関係者は朝青龍について“みそぎは済んだ”との認識を示した。結びの一番を日本相撲協会のテレビで見守った北の湖理事長は「期待されて相星で千秋楽を迎えた。そういう意味では両方とも評価できる」とコメント。出場停止明けながら、15日間にわたり横綱の強さを示した朝青龍を白鵬とともに評価した。

昨日は大阪国際女子マラソン(アルフィーの歌、油断したときに流れやがった)と大相撲、そして選挙で盛り上がった1日となりましたが、一般紙の社会面にも取り上げられたのですから、結びの一番のインパクトは世間的にも相当なものだったということですね。

品格の評価について一言もない横審のコメントはアレですが、当方は何度か申し上げているとおり、インサイダーは別にして、そのジャンルのコアなファンの意見こそ尊重すべきという立場ですので、優勝はできなかったものの、“朝青龍効果”をもって、内舘牧子(のような立場の人)に対し、「それみたことか」という言葉をぶつけたくはありません。

どっかのスポーツ新聞のアンケートで、朝青龍の快進撃について、「内舘牧子ら横審のコメントを聞いてみたい」という意見がありましたが、その裏には彼らが唱える品格路線への懐疑ってものがあるように思えます。
これもよくわかるというか、当方も横綱の品格って何さと言われれば、答えに窮しますし、以前の横審の誰かが、相撲は格闘技ではなく、茶道や生け花のようなものとコメントしたのにはさすがに違和感を覚えましたから。

ですが少なくとも内舘さんの意見には耳を傾けるべきじゃないかと思うのは、この人は他の天下り横審の人たちと違って、子供の頃からの相撲好きであることに加え、修士論文に相撲のことを書くくらいの筋金入りであり、あるべき横綱像に一言あることはもちろんなのですが、さらに他の人たちと一線を画してるのは、相撲とはある意味対極にある(いや、似て非なるというか)プロレス好きでもあること。

つまりエンターテインメントからの視点を持っているということで、この人が単なる“品格老人”ではないことを物語っているのではないかと思うのがひとつ。
それから年季の入ったプロレス好きというのは、長年後ろ指さされてきた経緯があるだけに、そのジャンルが社会に存在する意義というのをとことん考える習性が身についていると思うのですよね。

だからプロレスにしろ、大相撲にしろ、「この点を外しちゃダメだ」ってのが、たぶん彼女の中では厳然と存在していて、で、その論というのは、他の天下り横審の人たちとはたぶん厚みが違うのだろうなと。
また悩ましいのは、その論について、一般の人たちに説明するのは困難というか、相当な紙幅と、もしかしたら理解するのに一種のセンスがいるのかもしれない。さらにその説明責任を「分かる人に分かればいい」とある部分では放棄しているところが彼女側にあるのかもしれない。

実はこの人の書いた横綱論を読んだことがないので(w、文章の大半が当方の想像という酷いエントリになってしまいましたが、誰にでも理解できる理屈で彼女を批判する文章を見ると、ちょっとそれは浅いかなとも思う自分がいるのですよね。
まあ、断片情報で人様のことを想像するのはなかなか楽しい作業ということで(巷にあふれてる商売用の文章の相当部分はそうだし)、よろしくひとつ。。



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