kochikika ノート

旧「こちら某中堅企業企画室」。リーマン話、時事の話、パリーグ話など。ぼちぼちやってます。

中国発の汚染物質飛来について思う話

2007-06-07 06:47:50 | 環境関連

昨日のフジサンケイビジネスアイの終面コラム「エコマインド」(竹田恒泰氏)に気になる話が出ていたので一部ご紹介。

お題はこちらについて。

光化学スモッグ 「中国大陸に主因」 福岡県解析 九州知事会が対策要望(西日本新聞) - goo ニュース

4月下旬から5月上旬にかけて福岡県内で観測された光化学スモッグの主な原因は、中国大陸から流れてきた汚染物質である可能性が高いとする解析結果を30日、同県が発表した。同日、山口県萩市で開かれた「九州地方知事会」(会長=金子原二郎・長崎県知事)は事態を重視し、光化学スモッグの発生原因究明と対策を進めるように国に求める緊急要望をまとめた。

で、竹田氏の話は、例えばこの光化学スモッグが人体や環境に与える影響などの話ではなくて、この問題に関する中国政府のスタンスについて。
はっきり言ってスモッグよりおっかないかも。

・昨年、竹田氏と海部元首相が雑談したときの話
・海部氏が総理時代に訪中、江沢民(呼び捨てじゃ)と会談
・海部氏「中国が悪いのではなく、風向きが悪いのだが、中国の汚染物質が日本にやってきて困っている。何とか対策して欲しい」
・江沢民「われわれもモンゴルからの公害に同じように悩ませられている」
・海部氏「果たしてモンゴルに工業地帯があるのか」
・江沢民「ワッハッハッハ・・・」
(この話題終了)

あの当時は雰囲気的に仕方なかった面もあるんですが、海部氏の腰抜けぶりも情けないし、江沢民の態度からは日本への配慮などかけらも伺えないことがよーくわかるというか。

竹田氏はこの後、「中国は今後20年間に100万キロワット級原発を120基建設する計画だ。中国の原発が大事故を起こせば・・・」と続けて、読者を震え上がらせてくれます。

同じくフジサンケイビジネスアイでコラムを連載中の佐藤優氏は、こうした偏西風を使っての一種の嫌がらせを、「貧者の核兵器」と例えています(一般には生物兵器や化学兵器などを指す)。

上記原発の話を繋げれば、まさに核兵器。全くシャレになりません。
佐藤氏はこの件について、中国への環境対策に関する援助は、長い目で見れば“持ち出し”になろうとも国益にかなうと述べていたように記憶していますが、現実問題としては何とか環境技術を梃子にどの程度先方の誠意を引き出せるかですかね。

ところで。
偏西風の被害という面で言えば、日本と同様、朝鮮半島も厳しい状態にあるはずなのですね。
しかし長らく属国の地位に永住していたからか、少なくとも韓国からは日本への文句の1/10ほどにも中国への抗議の声は聞こえてきません。

しかしながら、これはど素人の一リーマンの妄想ではありますが、敵の敵は何とやら。この点に関してだけは日本は朝鮮半島と手を結べる状態にあります。
向こうが「貧者の核兵器」をかざして環境対策をサボるのなら、こっちは「核兵器を持った貧者」をけしかけて、相手の喉元に突きつけるという手もあるのではないかと。

まあ、この辺は飛びすぎた話ではありますが、どうせ気候変動が起こってさまざまな影響が避けられないのなら、風の向きが変わってくれりゃいいのに。
・・・って、既によけい被害が増えそうな風向きに変わってるっぽいのですけどね。。
こうなりゃもう一声蛇行してもらって、中国国内で還流してまえっつうの。



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