kochikika ノート

旧「こちら某中堅企業企画室」。リーマン話、時事の話、パリーグ話など。ぼちぼちやってます。

初芝引退に思う話

2005-09-20 00:41:50 | パ・リーグ

場末の当ブログではあるが、過去ログにありながら、訪れていただく方に比較的多くお読みいただいている(開くだけかもしれんが)エントリがこちらということもあって、初芝の引退表明はやはり寂しいものがある。

弱小チームが優勝争いをするようになったとき、弱小時代の主力はどうポジションを築くべきかという話を考えるとき、Tの八木みたいなポジションを得るか、新天地に行くかということになるだろうと。

初芝の場合、外国人とポジションがかぶる後者は厳しく、バ監督の複数スタメン制の下では前者も厳しいとなれば、引くしかなかったのかなと。

前も書いたが、右の長距離打者というのは、長打とゲッツー、表裏一体である。
これはファンにとっては裏切られた後に神となり、祈りを溜息に変えるということで、こういう選手はまさに愛憎が同居する視線に晒される。

で、この落差が大きいほど、ファンにとっては気になる存在となるもの。
この点、やはり代表格はGの原だと思うが、初芝についてもこのようにファンの心に振幅をもたらしたことが、愛される要因になったと考えられる。

わが初芝は、95年に80打点というほかのシーズンであれば中軸なら出して当然というスコアで打点王に輝き、翌96年には併殺打16という堂々たる数字で併殺打王に輝いている。

だが。

愛憎半ばとしたものの、初芝には原や秋山に比べて「憎」の感情が薄かった(ように見えた)のはどうしたことだろう。
打っても80打点というプラスの振幅が少なかったからだろうか。

自分はMオンリーではなく、パリーグ博愛主義なので、こういう見方になってしまうのかもしれないが、そこにはやはり(マリーンズではなく)「ロッテ」というチームに身を置き、そのチームを体現してきた姿がファンに認知されていたことになるんじゃなかろうかと。思いっきり月並みだが。

強かった時代のミスターロッテが有藤であるなら、やはり川崎→千葉時代のミスターロッテは初芝ということなんだろうなと。(投手は園川)
いや、ミスターパリーグといってもいいのかもしれない。


多くのファンに愛された初芝の引退は、千葉移転後、初の「セレモニー」といって相応しい引退劇になりそうだ。
マリンスタジアムの26番目の彼らが22日、どのような形で初芝を送り出すか、パリーグファンとして楽しみだ。

あとはペナントも大詰めであるが、彼にもう一度、1アウト満塁か1,3塁の場面でバッターボックスに立たせたいものだ。
ライトポール際に放り込んでくれても、内野ゴロに倒れようとも、関係ない。
その場面で名前がコールされる瞬間をはげしく見てみたい。

プレーオフの相手、Hには左が2枚。さて。。


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