kochikika ノート

旧「こちら某中堅企業企画室」。リーマン話、時事の話、パリーグ話など。ぼちぼちやってます。

産業紙が伝える総選挙の話

2005-09-12 22:21:21 | 産業紙から
表題の産業紙は・・・というと、実はコラムを含めてまったく触れていないのですね。
時間的に難しいということで。
明日あたりは何かしら出るでしょうから、取り上げたいと思ってますが、新政権に面と向かってブーたれる産業人もいないでしょうから、スルーするかもしれませんが。
 
そんな中、フジサンケイビジネスアイ(自身は経済紙と呼んでますが、昔の名残で)はどどんと関連記事を掲載しています。
とはいえ、結果についての論評は時間切れなので、投票率が高まりそうとの見通しに基づいて、関心が高まった理由は何だろうという視点での記事になっています。
 
いわく、

「改革」を掲げて成功した経営者、松下の中村社長や日産のゴーン社長の成功例を政治にも、という「改革」への期待。
刺客を送り込んで、(視聴者に)ワクワク感を演出し、普段足を運ばない層を投票所に向かわせたこと。
マーケティングの基本であるわかりやすさを訴えたこと。
 
個人的には最初のやつが効いてると思うんですよね。
「改革」を行えばV字回復が可能なんじゃないかという考え方。特に無党派リーマン層には。
 
「経営」と「経済政策」が違うということは、多少の問題意識があればわかる話なのですが、こちらのエントリで紹介したように、苦境や閉塞感にあえぐその組織の構成員が望むもの、それは(トップの交代と)トップによるドラスチックな改革なのですね。
 
ですんで、もし現在のトップの「改革」が期待できず・・・ということになれば「交代」の目もあったのですが、小泉さんは、上記の「ワクワク感やわかりやすさ」で、もう4年やってて実はめぼしい結果が出ていないことに気付いている人達以外の層を掘り起こして(B層、C層の話)、「改革は小泉」という印象を改めて植え付けて、なおかつ、トップは変わらないものの、中身を入れ替えて、自前で政権交代を行ってしまった。
 
強いです。世間でのこの方に対する幻想はますます膨らみました。
で、ご当人は総裁任期は延長しないと仰る。
これは改革の結果がどうなろうと、幻想を残したまま去ることになるという、一番おいしいやり方です。
 
私なぞは郵政以外の「改革」は次の人に丸投げするものと勘ぐっているのですが。
他の各省庁が仕切ってる特別会計の存在など、こっちの「改革」の方がヘヴィなんですけどね。たぶん。
個人的には削るだけが能じゃないよと思っていますが、効率は重視しなくちゃいけませんからね。
 
豪運の総理がいる国の国民というのは、幸せなんだか不幸せなんだかわからないのですが、今回の結果でもう「敵」は作れなくなりましたので、「自己責任」で頑張ってくださいね、ということで。
 
でもこの政権、「敵」を作らないともたないんじゃないのかなとも思います。
(財務省以外の)官僚、中国あたりですかね。北朝鮮とはやって欲しいんですけどね。
マスコミでもいいけど。
オールドエコノミーの分野を無理やり敵にするのはもう勘弁してねと。。

さて、週刊現代の見出し「小泉アマゾネス内閣」には笑いますた。
小泉さんには、一部に「閣僚を議員名鑑のアイウエオ順で決めた」疑惑があるのですが、今回はさすがに刺客候補の名前は覚えているでしょうし、反対派完全抹殺もかねて登用は大いにありそうですね。
 
さてさて、ビジネスアイに戻って、本日の紙面には公選法改正(ネット選挙解禁)の記事も出ていました。
ここは一刻も早い「改革」を期待します。

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