コブリのひげをひっぱりながら…

ある日 上肢局所性ジストニア と診断され
 とうとう愚痴り相手の猫もいなくなった
  元小動物臨床獣医師の独り言

腰痛をおして出掛けた先は・・・? モグラの骨盤に喰い付く女子編

2024年05月30日 | 日記

先日のこと 命日の5月26日から 数日経っていたが

 

いまだ 根強いモノがあるから か

 

桃缶も 一つや二つじゃない数が 供えられていた

さて 本日 木曜日 北寄りの風だが 気温は上がり

深夜から 台風の影響?で 明日 昼すぎまで 大雨とか 

どうぞ みなさまにはたのしいことがたくさんありますように!

そして 毎日笑顔がありますように!

 

今日は 湿度も上昇 とのこと

熱中症 意識して水分/塩分補給 緩まずに

見つけましょう

イイことみっつ!

 

さて 例えば 「亻ンカの秘宝 黄金展」 なんてのを 

「国立博物館 平成館」 なんかへ観に行くと 

子供のゲンコツくらいしかない大きさの像に

やたらと細かい金細工が施してあったりするので

近寄らねば 見えないじゃん てことで

人気(にんき)のある展示物には 人だかりが出来ているのが

いつもの光景・・・

だから 同じ頃に入館した赤の他人同士が 

期せずして 一緒に移動し 

似たようなトコロで 顔を合わせたり 足踏んだり・・・

トコロが 今回の特別展は 兎に角 専門用語が飛び交い

クジラとカバが似た仲間 と 

動物種も あれだこれだと 大きく飛んだ存在を

アタマの中で 結びつけねばならない という

一般人理解不能部分が かなり多い展示となっている

っで 今度は モグラの骨盤のハナシ・・・

 

前半だけで 仙椎 寛骨 座骨神経 内閉鎖筋・・・

コレが ふりがながなくても スラスラ解らない 

一般の方々には そもそもの説明文が理解不能だが 

ひとつひとつを丁寧に説明すると

在学中の教科書だった 「比較解剖学図譜・全二巻」 

を以てしても 足りないのは明らかで 

専門的知識があるとしても そこらの甘ちゃんライセンスホルダーには 

僭越ながら モグラ属の分類は ワカランだろう

尤も フツーの臨床獣医師が 日常的にモグラを分類する必要もないけどね 

まず 仙椎 コレは脊椎(せきつい) つまり背骨の一部分

「骨盤と繋がる」という特殊任務があるため 

他の脊椎とは 大きく形態が異なる

 

コレは 背面から見た 犬の仙椎と骨盤のアトラスで赤い部分が仙椎

この図では上方へ腰椎(ワタシが痛くて苦しんでる部分)がつながり

下方へは アタマが西向きゃ尾は東 の 尾っぽ 

つまり 尾骨(びこつ)が繋がる ヒトは尾てい骨ね・・・ 

その左右に 

押しつぶされたバナナみたいに描写されているのが 骨盤 

黄色楕円は上から見た大腿骨で 今回は関係なし

「骨盤」 「寛骨」 説明文には両方の文字が記載されているから

一般の方には 別物のように見えるだろうが

寛骨は 腸骨・恥骨・座骨 の 三つの骨が

合体癒合して 一つの骨になったモノを言い

その寛骨の左右一対を 一つとして扱い 

俗に「骨盤」と呼ぶので 寛骨=骨盤 と考えて 大きな間違いはない

ヒトでは多くの場合 生涯を通じ 左右一対が癒合することなく終わる

動物の場合 幼体は癒合していないが成体は癒合する(恥骨結合と言う)ので

我々から観ると ヒトの 「骨盤」 は二つの 「寛骨」 なので 

どっちが左右か 前面か背面か 慣れないとわかりにくい

また ヒトも 犬猫も 骨盤と仙椎は癒合することなく

「仙骨と腸骨」 とが 靱帯でくっついているだけで

肘や膝みたいに 大きくは動かないが  

「仙腸関節」と呼ばれ 交通事故など大きな外傷だと

靱帯が断裂し ココが分離してぶらぶらになり 歩行困難になる っが

モグラは ココが癒合している というのが 

「モグラの骨盤骨の穴を見よ!」 ってのの基礎知識なワケ・・・

 

再び 展示物の説明文と

 

同じアトラスから

赤線が仙椎で モグラは コレが左右の腸骨=寛骨=骨盤 と 癒合する

トコロが 後肢や骨盤内臓器 尻尾などを管轄(正しくは「神経支配」)する

坐骨神経が通る穴 そして 内閉鎖筋が通る穴 は

必ず残る 残らねば 後ろ足も動かないし おしっこも出せない

アトラスの 4個の紫色の丸印が座骨神経が通る穴

(正しくは この穴から出てきた複数の神経が

 ひとつにまとまった所から 座骨神経という名前になる)

青い左右ほぼ対象の大穴が内閉鎖筋が通る穴=閉鎖孔(へいさこう)

っで 内閉鎖筋って・・・? は 割愛

 

説明文の下に展示された標本自体は 縦2cm程だが

癒合していない のと

 

癒合している のと が 

 

「比較」する対象として 複数展示されているのだが

多くが足早に通り過ぎてしまう

だって 専門用語の説明には 上記の通り

大量の補助説明が必要だが 

それがないから (あっても最後まで読めない・・・?)

既に充分 意味不明・・・

標本は小さいし 見にくいし

説明が 一般には直感的にわかりにくいのよ 

だからスルーしちゃうのは 無理ない道理・・・

そんな中 入館時間が同じだったのか

「縦2cm」 の標本を しっかり見ていた変なヤツ ワタシ と 

あたかも同行するようになってしまったのが

 

この方 

まだ お若い女性で 平日の真っ昼間だから

学生さんか 院生さんか

はたまた まだ若い研究職の社会人さんか 

喰い付くモノが似ているので 変なヤツ友・・・?

いつの間にか 同じような流れで経路を回ってた

空いてる展示に見入るので

足は踏んでないけどね・・・

 

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