“平和”のために始める66歳からのブログ

年寄りだからと言ってこのまま黙って見過ごしていて良いのか?66歳の男が過去を振り返り今を考えるブログに挑戦!

留おばさんが死んだ

2010年02月07日 22時02分58秒 | 私の記憶
私の母花子さんは私たち兄弟が子どもの頃、女手一つで私たちを育てるため、パーマ屋の仕事を正に死に物狂いでやっていた。そんな私たちの生活を見るに見かねて、パーマ屋の裏仕事や私たちの母代わりを親身になってしてくれた、母の妹の「留おばさん」が死んだ。
この叔母は、私の母と性格は真反対で大人しい、オットリとした女性だった。しかし、さすがに姉妹で外見は母とソックリで子どもの頃私は何度も間違えて叔母の足下に抱きつき「アラ、ひろ君また間違えた」と言われて、子ども心に初めて「恥ずかしい」と言う気持ちを経験したように思う。ヨチヨチ歩きでは無かったので、多分3~4歳の頃の事だったと思う。その時の光景を今も良く覚えている。
もう一つは、母が病弱で何度も入院し、その都度叔母が病院の付き添いをしてくれたのだが、私たちが成人し母も商売を辞めてしまった頃の事だったと思う。叔母が私達兄弟に「本当に我が儘な姉だが、貴男達は良くこれまで面倒を見てくれた。病院の先生とも喧嘩したりしてしまい本当に恥ずかしい思いもしただろうけど、もう余り先も長く無い。今後は、何が有ってもそんなに姉の我が儘を聞く事無いからね。貴男達が良くやってくれた事は私が承知している。世間の人が何を言おうが、私は貴男達が良くやってくれたと感謝しているから・・・」と言ってくれた。そんな叔母が、今日母より先に逝ってしまった。
ご冥福を祈るだけである。
いま叔母が死んだ事を母に言うべきか迷っている。話しても理解出来ないかとも思うが、半年位前この写真(左側が叔母)を母に見せた時「留さん!」と言って嬉しそうに叔母の顔を指差していた母だったが、果たして今は・・・?
やはり寂しいものである。

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