“平和”のために始める66歳からのブログ

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NHK経営委員会について

2011年02月12日 22時05分08秒 | これで良いのか!
先に記した「NHKは変わったか」の記事の中で、福地前会長がNHK経営委員会について話している。
「本来は経営委員会にNHKの理事が3~5人入って、過半数は社外というのがいい。中の人間が一人も居ないのは外部の人間からは考えられない」「経営委員には、それぞれの立場を踏まえた幅広い見識が必要。NHKの役員は純粋培養だから外の風を入れてもらうことが放送に生きてくる」など、色々な発言をしている。3年間の会長在任中に色々な事を感じ、色々な考えを持たれたと思う。それにしても、この所のNHKを取り巻く問題の中で一番、問題だと思うのはやはり、最高意思決定機関といわれる「経営委員会」の有り方ではないのか。
 たびたび書いている小野善邦さんの「異色NHK会長“シマゲジ”」の本の中に、GHQが行った放送改革について
の記述がある。ここでその一部を紹介しておく。
「組織の徹底した民主化と並んで民主的な手続きによるNHK会長の選出、そのために「放送委員会」の結成が指示された。この放送委員会によって選ばれた会長が高野岩三郎であった」と記されている。また、『当時の「放送委員会」は、政府から独立した機関であり、各界から17人のメンバーが選ばれた。そのメンバーの中には、京大事件の滝川幸辰、社会党代議士加藤シズエ、作家宮本百合子、社会主義運動家荒畑寒村、岩波書店店主岩波茂雄、演出家土方與志、青年文化会議瓜生忠夫、日本共産党婦人部槙ゆう子などで、これらの委員は時の逓信院の官僚が推薦したのではなく、ほとんどがGHQがリストアップしたメンバーだという。占領時代とは言え、現在のNHKの経営委員会に比べ、何と多彩、清新なメンバーのそろっていることか。(現在は12人のメンバーだが、誰か名前を知っている人がいるだろうか)旧体制の陣営にとってはまさに驚天動地の顔ぶれである。この高野会長の就任と放送委員会のメンバーを見て、国民の多くが時代の転換を実感したといわれる』とも書いてある。
勿論、その後GHQの方向転換や占領後の日本政府の方針によって「放送委員会」も「経営委員会」となり、その性格も委員の選出方法も大きく変わって現在に至っている。先の「政権交代」がこの様な「時代の転換を実感」させるものでは全く無かった事はご承知の通りだが、この先の日本にこの様な「転換」を実感させるような自体が起き得るのだろうか、自分の目の黒いうちには、到底無理かも?

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