“平和”のために始める66歳からのブログ

年寄りだからと言ってこのまま黙って見過ごしていて良いのか?66歳の男が過去を振り返り今を考えるブログに挑戦!

金沢とNHK

2011年04月11日 21時52分08秒 | これで良いのか!
3年振りに金沢に行って来た。自分が8年間の永きにわたって勤めた金沢放送局から、隣りの富山放送局に転勤してから、早いもので22年が経過した。それからも何度か金沢の街を訪れ、昔懐かしい人や夜の街を訪ね歩いた。
しかし、今回三年振りに訪れ大変なショックを受けて帰って来た。
それは、NHKに対する評判の悪さである。それがつい先月だったか大きなニュースになった、委託カメラマンの女性殺人事件の話題では無いので有る。
まず、始めは朝昼晩通い続けた近所の喫茶店のママ。「小林さん、NHKを卒業した事は知っているが、いまでもNHKに文句言える?」とのこと。「力は全く無いけど、何を言えば良いの?」と言うと「この頃のNHKの番組は、どうなったの?視ていて、まるで民放の番組?と疑って仕舞うような番組ばかりじゃん!出演者も民放の番組に出ていたような人ばかり逆ならまだしも…」と正に義憤やり方なしと言った言葉がつづく。最後には「いつも通帳から、受信料は自動で引き落とされて仕舞うからしかたないと思っていたけど、今度あの通帳を一度ゼロにしておこうかとさえ思って仕舞う」と、如何にも残念そうに言うので有る。すると、チョット離れた所に座っていた70歳ぐらいの男性が「そう、わしもそう思う。本当にくだらない番組ばかりやっている。あんな番組は民放にやらせておけば良いのだよ」とすかさず大きな声で応援演説。「私も全く同感」と言って、彼らの怒りを少しだけでも収めるのがやっとであった。
夜になって、20年前通い続けた片町、香林坊に行ったが、流石に昔通いつめた店は殆どなくなっていた。何十回となくお客様を案内した事のある武家屋敷跡にある「彩筆庵」と言う、加賀友禅の染め絵を見せていた工房であった所。其処も時代の流れでそんな見学だけではやって行けなくなったのか、昔の名残りを残したままの畳の部屋に、加賀友禅、九谷焼、輪島塗など加賀のみやげ品を売る店に変わっていた。その一角に如何にも金沢らし店づくりの小料理屋が出来ていた。そこで、まずシッカリ冷やした九谷焼のビールグラスで乾杯!しばらく美味しい加賀料理と加賀の銘酒黒帯を味わっていたら、其処の社長さんと言う人が現れた。「昔の金沢は、良かったでしょう」と言った挨拶の後「ところで小林さん、最近のNHKは、どうなってしまったんですかね」と如何にも物静かだがインテリらしい語り口調で話はじめるのである。初めて会ったその店の社長さんが、わざわざ出て来ての「お訴え」である。恐れ入りますとしか良いようがなかった。
夜も早いのでもう一軒と犀川が見下ろせる素敵なロケーションのバーを覗いた。当然だが昔通いつめた店は最早無く、ここも初めての店だったが、ここのママが、これぞ加賀美人の典型と言って良い、色白で着物がよく似合う長身のママである。しばし、ご機嫌に喋りまくっていたが、突然その美人ママが、独得の金沢弁で「 どんながやいね?この頃のNHKの番組は、いじっかしい」とまたまたの愛の鞭。まだここのママは、年代としては非常に若い部類に入ると思える人からの声。仕事を終えて、家でテレビのチャンネルを入れると
まるで民放の放送かと思ってしまうような、お笑いやジャリタレが、公共放送をなんと心得るかと言わんばかりなバカ騒ぎを繰り返している。寝る前に少し静かな雰囲気をと思うのに全くそんな放送は無いというのである。これまた、その通り、ご無理ごもっともと言わざるを得ない。本当にどうなってるの!である。(つづく)


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