のっくのカムプレ

足をのばして、深呼吸して、小さな花を見つけた“comfortable place”

見たことあるかな?自分の「母子健康手帳」。

2007-05-31 16:14:39 | Weblog
若者を中心に麻疹が大流行していますね。
みなさんは予防接種は済まされていますか?
私はもちろん、そんな記憶はなく、先日実家へ行った際に自分の母子手帳を確認してみました。
何だか古い教科書を覗きこむような気持ちです・・・。

破傷風、ポリオ、百日咳、痘瘡、そして風疹の接種は済ませているよう。
でも麻疹は不明。母親に聞いても今ひとつ。
でも、もう、このトシですから既に不顕性感染(知らないうちに感染し、症状が出ないけど免疫を獲得している)をしているようにも思います。

で、その母子手帳。正確には「母子健康手帳」。
妊娠が判明すると市町村からお母さんへ必ず交付される「母子健康手帳」、その歴史が気になりました。
1937年、国の人口増加施策の一環として後の母子手帳の根拠法令となる「母子保健法」が制定。
当時日本は第二次世界大戦前で富国強兵思想が強く、子供は次の世代を背負う「小国民」と呼ばれ、「生めよ増やせよ」という標語のもとに出産が奨励されていたそう。
そんな中、1942年母子健康手帳の前身となる「妊産婦手帳」が交付され、世界で初めての妊産婦登録制度が発足。
現在は時代の変遷とともに内容も充実。妊娠、出産、そして子供が小学校入学するまでの一環した母のため、子のための健康手帳になりました。
名前も、それまで「母子手帳」として親しまれていましたが、1966年には「母子健康手帳」と衣替えし、今に至っています。
“母子手帳”とどうしても言ってしまうのは、その名残ですね。

戦争が「母子健康手帳」の始まりに深く関係していたとは驚きました。
でも、始まりがどうであれ、今の日本が新生児死亡率や妊産婦死亡率が先進国と比較して低いのは、この手帳が大きな役割を果たしているのは誰もが認めるところ。
世界に誇れるものですね。

ところで、最初に話題は戻って、自分の母子健康手帳と睨めっこしていた私。
両親の名前の横に書いてある当時の年齢を見て「えー、お父さんも、お母さんも私より若い!」と思わず笑ってしまった私。
それを聞いた父が「え、お父さんとお母さんの顔写真が載っているのか?!!」。
もしかしたら、いいアイディアかもね

(参考)http://www.kenkobunka.jp/kenbun/kb26/morita26.html


やさしいきもちで。

2007-05-29 15:12:56 | Weblog
みなさん、お久しぶりでございます。
なんだか最近妙にイベントが立て込んでいるのっくです。
そして、多少の失敗などもあり反省の日々でもあります。

今月もっともビッグなイベントは卒業アルバムの編集でした。
長年勤めていた師長さんが今月いっぱいでお辞めになります。
来月からは自らのライセンスを生かし介護関係のお仕事を起業されることに。
そんな師長さんへ、これまでの感謝と今後のお仕事にエールを送る意味で病院職員全員で卒業アルバムを作成することになったのです。
職員のみなさんの写真とともに、一人一人のメッセージを入れます。
でも、いざ、編集作業に入るとメッセージが一人足りなかったり、また、写した写真の一人が目をつむってしまっていたりとなかなか進みません。
でも、先ほど、なんとか98パーセント完成!
最後にサミュエル・ウルマンの「青春」という詩を載せました。
K少時代に一緒に勤めさせて頂いた方から教えて頂いた詩です。
私の大好きな詩です。

「青  春」 サミュエル・ウルマン

青春とは人生のある期間を指すのではなく、精神の在り方を指すのです。
優れた想像力、たくましい意志、燃えるような情熱、
臆病な弱い心を打ち破る勇気、困難に負けない冒険、
このような心の在り方を青春というのです。
人は年齢を積み重ねるだけで老いるのではなく、
生きていく希望を失った時、初めて老いるのです。
年月は皮膚にしわを増すが、生きる情熱をなくすと、
その人の心にしわが増えるのです。
人は、七十歳であろうと、十六歳であろうと、
心に変化を求め続け、万物への尊敬の念を抱き、決してへこたれず、
子供のような探究心と生きる喜びを持ち続ければ、その人は青年です。

人は信念を持つことによって若々しく、
疑念を抱き続けると老いてしまう
人は自信を持つことによって若々しく、
臆病に生きることによって老いてしまう
希望を持つ限り若々しく、
堕落して生きることによって老いてしまう

自然の美しさ、神の恵み、人間の勇気の力を偉大なものと考える限り、
人の若さは失われることはありません。
悲しみが心を覆い、深い憎しみに心を固く閉ざしてしまった時に、
人は老い、やがて神にすがるしかなくなってしまうのです。


師長さんはとても強い方で、私からこの詩を贈るだなんておこがましいと思ったりもしたのですが、あえてアルバムへ載せさせて頂きました。

私はこの詩を何度も読むたびに、励まされたり、また、弱い自分に涙してしまうこともあります。
また、その時々で感じ方が違います。

まだまだ修行が足りないのっくです。


課外活動 その1

2007-05-16 23:13:18 | Weblog
ここ1週間私は課外活動が多かった。
ここでいう課外活動とは、お仕事でもお金を遣う遊びでもない。
では、詳しく紹介しよう。

1 山菜採り
2 基本健診のお手伝い
3 葬儀のお手伝い


1 山菜採り

お髭をたくわえた病院の名物技師さん。
この方はなかなかのアウトドア好き。
この方のお誘いで山菜採りをすることに。
6時に集合いざ出発!!
到着したのはN川の土手。
早朝のせいか、鳥のさえずりがあちこちから聞こえてきます。
眼下をみると、あるあるある。
アズキナ、セリ、フキ。
こんな近くにこんな宝があったなんてとっても嬉しくなっちゃいました。
人の手をかけて育ったものでなく、自らの力で育った山菜達。
派手さはなく慎ましい。
思わず手を合わせたくなりました。



課外活動 その2

2007-05-16 23:10:26 | Weblog
2 基本健診のお手伝い

基本健診のお手伝いは町の保健師さんから以前より依頼されていたもの。
(正式な仕事ではない仕事。バイト?!!)。
朝6時に町の保健センターへ。
基本健診の対象は、サラリーマンでも学生でもない町民のみなさん。
なので、自営業の方や酪農家、専業主婦の方などが対象です。
最初はかなり余裕で、診察介助についていた私は、診察の合間で医師と他愛のない雑談をして過ごしていました。
でも、やっても、やっても終わらない。
足は痛くなる、鼻水も出てくる、トイレにだって行きたくなる。
でも、休憩時間はなくノンストップ。
当初のゆとりはなくなり、ひたすら自分のやるべきことをこなしていました。
6時から始まった基本健診。
でも、終わったのは12時。
受診者の方はというと、3時間も待たされて終了した人もいたそう。
帰宅後はバタンキュー。
4時間ほど寝入ってました。
でも、保健師さんと協働して一つの仕事をできたということや、また、町民のみなさんと少しの時間でしたが関われたというのは貴重な体験でした。



課外活動 その3

2007-05-16 23:07:34 | Weblog
3 葬儀のお手伝い

同じ町内の同じ班のおじいちゃんが亡くなられました。
S町では同じ班の方が亡くなると、その班のメンバーでお葬式のお手伝いをすることになっています。
まず、亡くなられたおじいちゃん宅に班の人たちが集合。
お通夜、告別式の役割分担を決めます。
でも、暗黙の了解で男性はお金の管理、出席者への対応など事務的なこと、女性は炊事全般。
なので、私も自動的に他の女性陣に混じって炊事担当をします。
ご遺族の夕飯、朝食、昼食の準備、そして、仏様のおりくぜん(お供え物みたいな物)を作ります。
集まった女性陣は14名ほど。
30~40代を中心としたS町にしては若い年齢構成。
でも、総指揮官は70代とおぼしき貫禄のある女性。
何せ料理する量も多ければ、料理人も多人数なのでなかなか効率のいい動きができません。
例えば、ネギを切るとなると、みんなが包丁とまな板を探そうとしてしまいます。
でも、そこは総指揮官が的確なアドバイスをくれます。
「しいたけを先にうるかしておいたほうがいいよ。」
「ご飯を研いで。」
などなど。
3、4時間も経つとさすがみなさん主婦。
それぞれが自分の仕事を瞬時に見つけ身軽に動きます。
また、逆に総指揮官に
「お煮付けの味はこれでいいですか?」と尋ねる。
すると総指揮官は
「うん、いいんじゃない。・・・ほれ、みんなもこの味を覚えておきな。」
そう言うと小皿に汁を入れみんなに少しづつ味見をさせてくれる。
「次は私は何もしないからね。みんなでやるんだよ。」
そう嬉しそうに言う。

これまで隣近所のおつき合いがほとんどありませんでした。
今回、このお勤めをさせて頂けて幸せだったと感じました。
亡くなられた方のご近所へのプレゼントかもしれませんね。



「身から出た錆」

2007-05-07 17:46:51 | Weblog
ゴールデンウィーク前半、看護学生時代の友人3人と札幌で再会しました。

結婚して専業主婦として頑張っている友人。
洋裁の仕事へ転職した友人。
アメリカで数年羽を伸ばした後、帰国してナース業を再開させた友人。

かなり久しぶり。
親しく会って言葉を交わしたのは卒業以来・・・なので13年振り?!!
お互いの近況を報告しつつも過去のお互いの失敗談に花が咲きます。

のっく;「昔、まゆから届いた年賀状、ろうきんのハガキだったよぉ~」
話の雰囲気に流されてつい、嫌味なことをつい言ってしまったおバカな私。
まゆ;「え、本当に?!!」
のっく;「結構、アレ笑えたよ。でも、まゆらしくてネ、、、」
まゆ;「まじでぇ~?!全然覚えてないよぉ。恥ずかしい!ゴメン!!」

まゆ;「そう言えばのっくさぁ、内科実習の時・・・」
ここで、まゆの切り替えしが始まった。

まゆ;「のっく、内科の実習の時にさぁ、患者さんの便の状態を看護婦さんに報告した時『Aさんが“とふん便”をされていました!』って言って、看護婦さんに『“とふんべん”って何?』って言われて笑われたことあったよねぇ。」
のっく;「ギャーッ、覚えてない!!」

ここで、“とふんべん”についてあまり振り返りたくはないけど仕方ないので説明いたします。
もちろん、そのような業界用語はありません。
当時の私は“兎のような(コロコロした)便=兎糞便”と勝手に命名してしまったようなのです。(汚い話でごめんなさい)
たぶん、昔、兎を飼っていたことがあったので、その時飼っていた兎の便の状態と患者さんの便の状態とを重ね合わせてしまったのでしょう。
それをプロのナース相手に無謀にも使用してしまったのです。

旧友と再会を遂げた嬉しさのあまりつい気が緩んだ私。
「身から出た錆」
みなさんもご注意を。




“当たり前のこと”

2007-05-04 19:33:24 | Weblog
「すごく当たり前のことを言われていると思いますよ。先行きが見えなくて、ベッドに拘束されていたら、誰だってああなるでしょう。」
「今の辛い状況の原因を、20年前に自分の犯した失敗がその要因と考えることで、今の状況下で自分なりに折り合いをつけているんでしょ。そうしなきゃやってられないのでしょ。正常な反応なのではないですか。」

80代のおじいちゃん。
火傷で入院したけど、火傷が治癒した頃胃腸炎にかかり、結局入院期間が長引いている。
ベッド上での時間が長くなったため、歩けなくなってしまった。
そうこうしているうちに不穏が強くなりベッドから転落しそうになることが。
安全保持のためご家族の同意を頂いてベッド上で拘束をさせて頂いた。
今日、そのおじいちゃんの不穏が更に強くなった。
「帰る!息子を呼んでくれ!」
何度も言い張るおじいちゃん。
おじいちゃんに落ち着いてもらおうとベッドから椅子に移って話をしようとする。
しかし、激しく抵抗。
静止しようとする私の両手から離れ、椅子から床に滑り落ちた。
そして、おじいちゃんは床に寝そべり自ら頭を何度も打ち付けた。
私の手には負えないと思いその日の当直医のミスチル先生を呼んだ。
ミスチル先生はそのおじいちゃんと面談してくれた。
「どうされました?」
「20年前にパチンコ屋のガラスを割ったことがある。そんなことをしたから今ベッドに縛られているんだと思う・・・。」
・・・

誰だって、先行きが見えなくて、今ある現状がよくわからなくて、しかも、ベッドに縛られていたらそうなりますよね。
もちろん私も。
盲目になっていた自分にちょっぴりハッとした今日の出来事でした。


「まぶしい草野球」

2007-05-01 20:59:24 | Weblog
風の外野席 手のひらかざして
  青い背番号 確かめてみる
  エラーの名手に 届けるランチは
  クローバーの上 転がしたまま

  まだ季節浅く 逆戻りの天気もあるわ
  やっと気付いてくれた
    その心の 行方のように

  寝坊できる休みの日にも
    なぜ慌ててとんで行(ユ)くの
  そんなに夢中に させるもの
    覗いてみたい

ちょっと高いフライ 雲に融けて
  ボールが消えた
  今日 初めて見た
    あなたがまぶしい草野球

  ちょっと高いフライ 雲に融けて
  ボールが消えた
  今日 初めて見た
    あなたがまぶしい草野球

(松任谷由美1980年「まぶしい草野球」)


初夏の季節になりましたね。
ほんの少し何かが変わる予感や期待をしてしまいます。

ところで、ユーミンの「まぶしい草野球」という曲をご存知ですか?
1980年に出された「SURF&SNOW」というアルバムに収録された名曲です。
私はこの頃小学校の低学年で、もちろんこの曲の存在を知りませんでした。
でも、働くようになってから、兄から譲り受けたCDに偶然に入っており、聴くようになりました。
初めて聴いた時の感想は、なぜか、その頃想いを寄せていた男の子のことを連想しました。
別にその人が野球をしていた訳ではなかったのですが、やんちゃっぽい雰囲気が
♪寝坊のできる休みの日にも なぜ慌ててとんで行くの
というフレーズにガッチリと当てはまっていたからです。

機会があればみなさんもご試聴してみてくださいね。
暖かなお休みの日にはもってこいの一曲です。

http://www.hi-ho.ne.jp/momose/mu_title/mabushii_kusayakyu.htm