イスラエル旅行記

旅行記が完成したので、あとは普通に。、

88.ナバテヤ人の街

2006年10月17日 | Weblog
 【写真:アブダットの遺跡】

 チンの荒野に山のような小高い丘があります。アブダットはその上に、冠のように建てられたナバテヤ人の街でした。説明を聞きましょう。

「ナバテヤ人というのは、北西アラビヤ出身のアラビヤ人のことです。遊牧民ですね。紀元前3世紀ごろには、ヨルダン川の東側、ダマスコからシナイ半島までの広大な地域を支配していました。大規模な灌漑を行なって農耕を営んだと言われています。
 現在のヨルダン領にペトラという街がありますが、当時はそこがアブダットの首都でした。ペトラには岩山を彫って造った神殿がありますが、それを見るとですね、ナバテヤ人がいかに強大な勢力を誇っていたか、よくわかります。
 現在はネゲブの荒野を開拓するために、アブダットの近くに農業試験場を設けて、ナバテヤ人の古代農業に学んでいます。・・・・あの頂上に見えている建物は、ローマの全盛時代のものです」

 バスを降りて、遺跡を残す小高い丘を眺めながら、当時を偲びました。

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