イスラエル旅行記

旅行記が完成したので、あとは普通に。、

62.与える人になりなさい

2006年09月22日 | Weblog
「シャローム」(いつでも使える言葉)
「ボケルトーブ」(朝の挨拶)
 運転手のダビデさんに挨拶して、再びバスに乗ります。
「みなさん、死海はいかがでしたか。楽しんでいただけましたでしょうか」
「はあ~い」

 倉田さんは続けます。
「イスラエルではね、お母さんが子供たちに、言ってきかせる言葉があるんですよ。『死海のような子供にならないで、ガリラヤ湖のような子供になりなさい』って」
「ほう・・・・・」

「どういうことかと言いますと、みなさんがご覧になったように、ガリラヤ湖は常に水を出しているのに、潤っていますよね。水も清く、たくさんの魚もいます。ところが死海は、受けるばかりで全く流れ出る所がありません。ガリラヤ湖の何倍もの大きさなのに、プランクトンも住めないような死んだ海になっています。ですから、いい人生を送りたかったら、ガリラヤ湖のように常に与える人になりなさいっていう意味なんです」
「な~るほど」

「私たちも、神さまから与えられている才能や日々の恵みを、できるだけ人々の為に尽くすならば、精神的な意味で、ガリラヤ湖のように生きていると言えるのではないでしょうか。ただ自分の利益のためにだけ働いていますと、精神的な意味では死海と同じだという意味なんですね」
「う~ん、分かった」
「うまい!」
 拍手が起こりました。

 含蓄のある説教に、みなホロリとしています。それぞれ努力はしているでしょうが、二つの湖を体験した後で聞きますと、強烈なパンチをくらったように納得するのでした。そして、キリストの教えに従う者として、日々の生活の中で、生者のためにも死者のためにも、奉仕する機会がたくさん与えられていることに、改めて感謝した次第です。

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