案内人の観星望記 2

天文、パソコン、Linux、電気、資格etc と色々です。(^^;;)

ライトシュミットのピント出し(2)

2009-08-31 22:16:31 | 機材

 まだ、ピント出しの本題に入れません・・・・(^^;) 基本的な事ですが、ライトシュミットは、光学系統は違いますが、扱いはシュミットカセグレンと同じです。(案外 忘れがちですけれど・・・) 充分に外気温になじませないうちにピント出しに挑戦しても、無駄です。どんどん外気の影響で収縮してズレます。シュミットカセグレンよりピントがシビアな分だけ余計悲惨です。密閉度が高く空調設備の無い観測所や気密性の高いケースに入れて、持ち運んでいる場合など注意が必要です。
 さて、今回の本題・・・・(^^;) (2)保持する鏡筒素材の問題 についてですが、一般的な神話(?)として、主鏡等のガラス材は、低膨張の素材が良い と言われてますが、本当のところは???  確かに、ある条件の下では、低膨張のガラス素材を主鏡等に使用するのは良いです。ただ、忘れてはいけない事として、低膨張のガラス材=熱を遮断する ではなく、熱を吸収するが、素材自体の収縮係数が低い という事です。つまり、低膨張のガラス材と普通の鏡筒(例えば、アルミ材質)の組合せの場合、永続的な熱放出があるため、青板+アルミ鏡筒よりも外気温への順応が遅く、安定させるのに時間がかかります。天文台等の大規模施設で常に空調がフル回転して外気温(熱)からの影響を少なくしているのは、このためです。では、どうしたら良いのか?

 1.低膨張のガラス材+低膨張素材の鏡筒等にする。熱が出ますので、筒内気流という問題は残りますが・・・ 普通は、この方向性に向かうでしょうね。

 2.ノーマルのガラス材+ノーマル(アルミ)の鏡筒にする。 外気に順応させるインターバルが必要ですが、順応が速いです。ただ、夜間での高温多湿とか急激な温度変化が生じる環境では、外界の影響をまともに受けますので、場合によっては結構たいへんな事になります。

 3.空調をフル回転させる。どちらかと言うと、ドーム等の部分開放型の観測所等では有効ですが、費用がかかるのが、難点ですね。

 その他、色々なバリエーションがありますが、個々のケース・バイ・ケースとして柔軟かつ最適な方法を選択して、安定運用を考える必要があります。一応、ピント出しの前フリになったかな? (^^;)

            案内人

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今月も・・・・(--;)

2009-08-31 01:08:48 | 天文

 今月も、撮影できたのは 延べ三日間・・・・(__;) 9月には、なんとか天候が回復して欲しいものです。 それにつけても、ここのところ お仕事(手伝い)でお疲れ気味で、ちょっと横になったつもりが服を着たまま爆睡で、AM3時頃に 寒さで目覚めるのには まいります。ウーン なんとかせねば、体がもちません。(--;) やっぱ 連日100km超の運転は、目にこたえますね。リハビリと思って、もう少々 頑張りましょう。

            案内人

コメント (2)
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