功の成るは成る日に成るに非ず。
けだし必ず由って起こるところあり。
禍(わざわい)の作(おこ)るは作るの日に作らず。
また必ず由って兆(きざ)すところあり。
「心に響く言葉」(藤尾秀昭著・致知出版社)で知りましたが、
南宋の儒者、蘇老泉の言葉だそうです。
ちょっといい言葉の第1回で紹介させていただいた
「瓜を植えて、茄子を求めるまちがいをするな」二宮尊徳
「因果応報」、
「『原因』と『結果』の法則」(ジェームズ・アレン)
も同意ですし、
第5回の
「幸運に恵まれることも、災難に遭うことも、等しく試練なのです。
試練にいかに対処するかによって、人生はさらに大きく変化していくのです」
という稲盛さんの言葉もまさにその対処法でしょう。
「心に響く言葉」で藤尾さんが言っているように
成功しても決しておごらず、謙虚に原点を内省することを心がけなければなりませんね。
経営危機を乗り越えられて、いわゆる優良企業や無借金起業になられた経営者の皆様には
常にうるさく申し上げている心構えです。