たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★優しい心が起きるコツ

2011年08月03日 | 書院庫裏の建築
私の友人に、家庭内の様々なものに「顔」を書いている人がいます。
顔とは言っても、スマイルマーク程度のごくごく単純な「顔」です。


で、どうして顔を描くのか理由を尋ねると、
顔を描くと愛着がわいて大切に使いたくなるとのこと。
さすがに「冷蔵庫ちゃん、扉開けますねー」なんて言わないまでも、
開けっ放し、詰め込み過ぎ、乱暴な開け閉めなど、
冷蔵庫の負担になるようなことは気が引けそうです。





そういえば、学生時代に自分の家の車に名前を付けている友達もいました。
その友達は“○○○○に悪いから…”と言って
急発進・急ブレーキなど、無茶な運転は決してしない友達でした。

振り返ってみれば、安全運転なのが気恥ずかしくて、
あえて名前を付けていたのかもしれません。


いずれにしても、物に名前を付けると擬人化されて、
人の心の中にある優しさを呼び起こすのでしょう。

曹洞宗の言葉を使えば「同事のこころ」なんて言うかもしれません。





この10月に落慶式をお勤めする当山新書院に
「孝徳殿」という名前が付けられました。

このたび、大本山永平寺79世福山諦法禅師から御染筆賜った額が
2階の控室に掲げられましたので、御来山の折にご覧いただければと思います。





 ※額の印影です。印影をクリックすると大きくなります。



額の雰囲気には厳かさもありますが、意味するところは、とてもあたたかなものです。
大龍寺を訪れて下さる多くの人に、このあたたかさを感じてもらいたく思っています。
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