たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★大般若修正会でパラパラ

2009年01月11日 | 四季折々 寺事折々
昨日と今日、
近隣の2ヵ寺に法要のお手伝いに行ってきました。

この一年間を“安心”と共に生きていくための
お祈りをする法要「新年大般若修正会」です。




通常の法要では読経に木魚を鳴らすことが多いのですが、
この法要に付いては、太鼓で調子をとり、
普段の法要ではあり得ないほどの大声(励声)でお唱えをします。

普段は静かな雰囲気のお寺がビックリするような雰囲気になります。




 




この法要でお唱えする経典は「大般若経」といいます。
インドからもちこまれた経典を漢字に訳したのは、唐の時代の玄奘三蔵。

その本文の一部をご紹介しますと…

皆見如來處師子座。威光顯曜如大金山。歡喜踊躍。歎未曾有。各持種種無量天花。香鬘塗香。燒香末香。衣服瓔珞寶幢幡蓋。伎樂諸珍。及無量種天青蓮花。天赤蓮花。天白蓮花。天香蓮花。天黄蓮花。天紅蓮花。天金錢樹花。及天香葉。并餘無量水陸生花。持詣佛所。奉散佛上。以佛神力。諸花鬘等。旋轉上踊。合成花臺。量等三千大千世界。垂天花蓋。寳鐸珠幡。綺飾紛綸。甚可愛樂。時此佛土微妙莊嚴。猶如西方極樂世界。佛光暉暎三千大千物類。虚空皆同金色。

600巻に及ぶ経典の初っぱな部分です。
如来が坐す師子座を飾り立てる表現が、てんこ盛りですね。




こんな調子で続いていく経典ですが、
特徴的なのは、「転読」という読経法をしているということです。

つづら折りになっている経本を扇のようにパラパラパラ…と
大きく広げて特別な呪文を唱えて、一冊読んでしまうのです。









阿部寛さん主演でこの夏に公演された『道元の冒険』でも、
この転読法要が取り入れられていました。

♪ハンニャァ~、ハラハラ、ハラハラ、ミィータァ。

 とうといおしえを、パァラ、パラ。

決して坊さんでは思いつかないフレーズが
今でも脳裏に焼き付いています。




たつのこ寺でも、
この大般若修正会が今度の日曜日、
18日に開催されます。



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