たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★解体工事に関する補修・補償の協議

2009年01月14日 | マンション問題
先週の9日(金曜日)午後2時過ぎより、たつのこ寺・事業主・総合企画会社・解体業者・調査会社が集まり、解体工事に関する補修・補償の協議がひらかれました。




解体工事の影響を調査した調査会社は、

墓石について
 事前調査と事後調査での違いはあるが、測定機器の誤差の範囲内。

家屋(本堂・庫裏)について
 本体の解体が始まって僅か3日間で影響が生じたために急遽行った現況調査と、工事後調査との比較なので、厳密な結論は出せない。
 ただ、本堂と庫裏の接合部分には明らかな影響が出ている。それ以外の部分については、調査結果からは解体工事の影響であると断言はできない。影響が出たと指摘された部分も、経年変化・湿気の吸収によるものであると考えることもできる。

との調査結果を提示した。

一方で解体業者は、すでに取り交わしている文書(現況調査をした時)において「本堂正面の扉・東側控室のサッシ・西側控室の障子」については補修をし、その他の部分では誠意的に補修をするとの内容(当時、解体工事再開の条件としてこちらが厳に要求したもの)を改めて提示し、調査結果は補修方法を決める際の参考にするとのことでした。




たつのこ寺の見解
 たつのこ寺の檀信徒に建設業の方がおり、調査会社による解体工事後の状況認識・調査データから導き出された所見が、明らかに事業者寄りであるとの指摘が挙がり、一同、「第三者機関の調査」との建前に不信感を覚えた。
 そのため、現在の本堂の躯体が根本的に曲がっていないかの確認が取れなければ、安心して今後の寺院を運営していくことができないとの認識を持った。


 そこで、事業者とたつのこ寺とで話し合いをし、下記の項目を実施してもらうことになりました。

・躯体(本堂を支える10本の柱と、柱を繋ぐ梁)の水平垂直を確認し、
 今後の倒壊などの恐れが無いかどうかの検査をしてもらう。
 現今の調査会社への不信があれば別の調査会社へ依頼する。

・現に影響の出ている部分の補修方法を検討するために、
 該当する内装の水平垂直状況の確認と、補修方法の検討

・上記調査を元にした補修

・粉塵をかぶった墓石の清掃をどのように行うかについての検討


上記の結論を得るまで、4時間を超えて議論が交わされました。





 また協議が終わってから、事業全体の経過報告の1つがありました。既に説明会を開いた施工業者の変更を検討しているとのことでした。
 この件については、この協議の4日後に新しい施工業者が決まったと報告を受けました。



お寺の正面に10階建てマンション。
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