たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★お位牌堂の転落防止補修

2011年05月18日 | 書院庫裏の建築
今年3月11に発生した東日本大震災では、
本堂内で祀っていたお位牌・仏像などの多くが、転倒・落下してしまいました。



特に本堂の一角にあるお位牌堂は百数十基のお位牌を祀っていましたが、
その全てが転倒・落下してしまい、中には、一部破損してしまったものもありました。

急傾斜の階段状の檀であることから地震対策の必要性を感じながらも、
これまで対策を取っていなかったことを、申し訳なく思っております。




転落したお位牌等を整理した祭壇


震災による散乱




4月23日の奉仕会での補修作業





今回、書院の設計監理をして下さった設計士の麓先生に相談し、
お位牌堂の転落防止柵を設置していただきました。

また、転落時に各お位牌のガラス(窓)が割れてしまったものもは、
アクリル製の透明板で差し替えました。




転落防止柵

 
祭壇(左側・右側)



柵の支柱は木製で視認できますが、
横板は透明のアクリル製で高さを抑えていますので、
お参りなさる際にも、お位牌を隠すことがあません。
ちょっと見ただけでは見落としてしまうようになっています。

柵のデザイン、部材の購入、加工、設置まで外注せず、
全て麓先生お一人でご奉仕として取り組んで下さいました。

長年の懸案が解決しました。有り難うございます。
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