働き始めたとき、今まで生活費をもらっていた恋人に
「働き出すからもう生活費はいらないよ」
と宣言した私。
しかし、給料というものは時間差で入ってくるものである。
よって今は
のっぴきならない状況に陥ったときに使おうと思っていた虎の子の貯金
を切り崩してなんとか食いつないでいるという状態である。
ちょっと愚痴になるんだが
働き始めたときは時給も低いし給料日も先だから
「今月分はあげるよ」
と言ってくれていた恋人。
もっと前には
「いいよ、これからもお小遣いはあげるよ」
と言っていた。
いや実際お小遣いをもらっていると言っても
携帯代や保険料など、必要な出費を差し引いて
日々の食事代やら生活用品代で使ってしまったら
ほとんど手元に残らない程度の額をいただいていたわけで
さらに言わせてもらえるのであれば
私は家事全般をこなしていたわけで
その労働分の金銭をいただいていたとは言えないだろうか?
という感じなんではあるが。
さてしかし
いつの間にやら恋人の心中に変化が起こっていたようで、私が
「今月ちょっと苦しい」
と言ったら
「お給料入ったら返してね」
と借金の承諾のような返事が返ってきた。
・・・・・・。
「それならいいよ、自分でなんとかする」
と答え、貯金に手をつけた私。
いや別に、働いていて給料入るんだからそれだっていいんだけど
たださ
家事全般ずーっと私がやっていたことに慣れきっていやがって
洗濯も掃除もひとっつも手伝ってくれんではないか。
実質、私がひとりで家事をこなしている状況なんであるが・・・。
外食したときはすべて恋人持ちだし
結局のところ住まいの家賃恋人持ちなわけで
私は居候みたいなもんなんだから感謝こそすれ
愚痴をこぼすなんて間違っているのやもしれん・・・。
もしかしたらこれでやっとバランスが取れるようになったのかもしれない・・・。
そしてさらには先日
働いていないとき私は毎夜のように彼にマッサージを施していたのだが
「働いているんだから、いいよ」
と断っていた恋人がとうとう我慢できなくなったらしく
「マッサージをしてくれ」
と言い出した。
マッサージしてほしいのはこっちも同じだ。
金払ってマッサージ店にでも行ってほしいもんだまったく。
ひとりでは恥ずかしくて行けないらしいんだが。
恋人が私に
「働いて欲しくない」
という理由が、どんどん明らかになっていく。
お小遣いあげるから家事全般こなしてほしい。
(自分はやりたくない)
洗濯物をためないでほしい。
(自分が困るから)
夜にはマッサージしてほしい。
(気持ちいいし疲れが取れるから)
仕事の愚痴は言ってほしくない。
機嫌が悪いのもごめんだ。
いつも笑っててほしい。
(そのほうが断然楽だから)
でも
面倒だから結婚はしたくない。
私はお前の都合のいい家政婦かこんちくしょう。
結婚にこぎつけるというのは
私のようにどっちがどうだとかバランスがどーのなんて考えていては
到底為し得ない偉業なのかもしれないと最近思う。
金はもらって当然だ。
っていうより
給料はすべて一度こっちに渡して、お前はお小遣いで生活しろ
という世の妻たちのように、私はなれる自信がない。
働くことの辛さや過酷さを知っているが故に
そんな思いをしてまで稼いでくれている恋人に
どうしても強気の態度が取れないままで過ごしてきたこの数年間・・・。
だって
お金稼いでるのは恋人なのに私が財布の紐を握るわけにはいくまい。
結婚すりゃそうする必要性も出てくるかもしれないけど・・・
って
やっぱ私の恋人は、私を都合のいい家政婦女だと思っているんだろう。
財布の紐握られることもなく
稼いでいるのは自分だと主導権を握れているしな。
てゆーか、握らせてもらえるしな。
いいんだ、全部私が望んでそうしてきたことだ。
ちょっとときどきムカつくけど
結局衣食住の面倒をこの数年みてくれていたのは
他の誰でもない恋人なのだ。
きちんと感謝はしなければ。
過去についてはの話だけれどもね。
しかし金がねーな。
困ったぞ。