第二回 山本小鉄

小鉄さんが逝っちゃった・・・



僕にとって、小鉄さんは絶対であって、小鉄さんこそが真実だった

「ことプロレスに関しては、なんか解るんだ」

そう言ったとおり、みんなあのブルーのマットに何だかんだ言いながらも立っています。

バーリトゥードがでてきた時・・・
プロレス最強を訴えたのは小鉄さんだった

高橋本が出ていこう・・・
プロレスの勝負論を唱えたのは小鉄さんだけだった

小鉄さんが愛した新日本
小鉄さんが育てた新日本

猪木さんのことはどう思ってたのかなぁ?
一緒につくった新日本の株を、だまって売ってしまった猪木さんに
小鉄さんはショックだっただろう

やっぱり
「レスラー猪木は好きだけど、猪木寛治は好きじゃない」
っていってるのかな？

みんなも当然わかってると思うけど
日本の、今のプロレス会を作ったのは

力道山でもなく、馬場さんでもなく、猪木さんでもなく・・・

間違いなく小鉄さんだよ

長州・藤波・佐山・藤原・前田・高田・船木
蝶野・武藤・浅井・山田・・・・・

みんなみんな、猪木さんの弟子じゃないよ
小鉄さんの弟子なんだよ

小鉄さんが作り上げた”プロレスラー像”を、野毛の道場で叩き込まれたんだよ
神様ゴッチの技術をみんなに伝えたのは小鉄さんだよ

今いる新日本のレスラー
でてった人でも、藤田や小川も

プロレスラーは最強なんだよ

なにをもって、何に対して・・・
それはさまざまあると思うけれど

プロレスラーこそ最強である
それがあってはじめて、エンターテイメントがあるんだよ

小鉄さんの魂だけは守って