7月13日(木)東北ツーリング四日目
駐車場にバイクを停め、浜に向かって階段を降りていく。北海道には似たような風景はないので、少し歩いては止まりを繰り返し、絶景を楽しんだ。
平成28年の台風10号により小本川が氾濫し、ここまで水に浸かったというのに驚く。お土産を買って発送したり、おいしいジェラート(特にピスタチオのは濃厚でおいしい)を食べて涼んだり、さらにはコーヒーまで飲んだ。
鍾乳洞のはるか上を見上げる
地底湖。あまりにもきれいな水が、幻想的でもあり怖くもある
よく自然がこのような場所を創造したものだと感心する。そしてまた昔の人が、よくここを探検したものだと感心する。
龍泉洞と近辺のあじさいが、とてもきれいだった。
朝四時に起床し、荷物整理とルートの確認。新型コロナ流行後、初めて大浴場に行く。まだ人は全然いない。やはり広いお風呂はいいなあ。
朝食で一番おいしかったのは、岩手産のお米『ひとめぼれ』だった(発祥の地は宮城県)。ちょっと驚くようなおいしさで、思わずご飯だけおかわりした。ご飯のおかわりなんて何十年ぶりだろうか?
8時15分宮古港近くの宿を出発。今日も朝は快晴である。さっそくジリジリと暑い。8時40分には浄土ケ浜に到着。入口の橋からの眺めがすでに美しく、「おお」と歓声をあげた。澄んだ青い海が本当にきれいである。
駐車場にバイクを停め、浜に向かって階段を降りていく。北海道には似たような風景はないので、少し歩いては止まりを繰り返し、絶景を楽しんだ。
岩壁にユリが咲いていてびっくり。たくましい!
浄土ケ浜の風景を堪能した後、田老町に北上する。高い防潮堤を見ながら、震災遺構の「たろう観光ホテル」に着いた。このホテルを襲った津波は高さ17m、四階まで浸水したそうだ。建物は二階までの部分が鉄骨むき出しの状態になっていて、その部分は巨大津波で消失してしまったとのこと。報道で知っていたつもりだったが、実際の被害を目の当たりにすると、あまりの津波の高さ、被害に言葉もない。解説の文を読み、当時の画像を見て、何度も建物を見上げた。
営業していた当時の「たろう観光ホテル」
三階部分内部の被害も痛々しかった。
改めて震災で亡くなった方たち、今もなお行方不明の方たちに合掌をして、田老町を出発した。
国道45号で北上し、続いて国道455号(小本街道)に入り、岩泉町の龍泉洞をめざす。道はゆるやかなワインディングで、とても走りやすい。昨日は体に水分が足りなすぎて、トイレに入ってギョッとしたので、この日はまめに水分補給をする。
途中道の駅「いわいずみ」に寄る。
その時の気温が31度で「暑いなあ」と思っていたのだが、その後札幌も三週間以上気温が30~34度の日が続くとは知るよしもなかった(^^;
道の駅に入って「あ、そうか!」と思った。ここは漫画・アニメ『ハイキュー!!』の聖地の一つなのだ。作者が描いた色紙には、登場人物の1人岩泉くんが描かれ、タペストリーやファンたちの熱い気持ちの入ったノートなどがあった。漫画『ハイキュー!!』を全巻揃えている自分が興奮しないわけがない。
パシャパシャ写真を撮っていて、壁の一メートルほどのところに線が引かれているのに気がつく。
平成28年の台風10号により小本川が氾濫し、ここまで水に浸かったというのに驚く。お土産を買って発送したり、おいしいジェラート(特にピスタチオのは濃厚でおいしい)を食べて涼んだり、さらにはコーヒーまで飲んだ。
ちょっとの休憩のつもりだったのに、気がつけば道の駅に50分もいて、あわてて龍泉洞に向かう。
(帰宅後当時の事をパソコンで調べて、岩泉町で死者26名・行方不明者3名の大惨事だった事を知る。特に高齢者グループホームの入居者9名が亡くなったのは全国的に大きく報道されたので、「この町だったのか…」と愕然とした)。
その日道路の横を流れる小本川は、穏やかな流れが夏の陽射しの中、きらきら輝いていた。
ほどなく龍泉洞に着いて、さっそく鍾乳洞へ。
中を進んでいくと、どんどん気温が下がっていく。15度まで下がると最高の心地よさだった。
気温10.6度湿度95.6%
暗い鍾乳洞は所によって上を見上げるとはるかに高く、鍾乳洞にある地底湖は澄んだ水で、深い所で水深が120mもあると書いてある。
鍾乳洞のはるか上を見上げる
地底湖。あまりにもきれいな水が、幻想的でもあり怖くもある
よく自然がこのような場所を創造したものだと感心する。そしてまた昔の人が、よくここを探検したものだと感心する。
鍾乳洞を出て入口の方に震災で鍾乳洞が崩れたりしなかったのか聞いてみたが、なんともなかったのこと。しかし前述の台風10号で川が氾濫した時は、鍾乳洞入口で膝上まで水があふれたそうだ。
龍泉洞と近辺のあじさいが、とてもきれいだった。
鍾乳洞見学の後、国道間455号をさらに八幡平市に向けて出発した。
つづきます(^-^)