北の大地とYAMAHAセロー

札幌在住です。北海道や日常のことを、のんびりアップしています。

東北ツーリング6  遠野伝承園から宮古港へ

2023年08月02日 | 日記
 遠野伝承園に到着し、さっそく中を見学する。



 旧農家の建物にある農機具類は、かつて祖父の家の納屋で見たものがいくつもあり、懐かしい気持ちになる。


 祖父の家では年老いた農耕馬を飼っていたなあ。

 遠野物語のおしら様にまつわる話はすっかり忘れていて(読んだのは若い頃だった)、文と写真で紹介されている内容にびっくり。こうだったっけ?!
 それから千体にものぼるという「おしら様」のまつられた部屋に入ると、その雰囲気に圧倒された。

 しかし落ち着いて一体一体がまとった布に書かれた、人々の豊作の願い・ささやかな(または大きな)願いを読むうちに、なんだか気持ちがあたたかくなった。解説では、かつては各家庭にイタコを呼んで、その年の豊作を占ってもらったという話が、興味深かった。
 建物を出た時また大雨になり、伝承園の方が走ってかさを持ってきてくれた。とても温かい対応にお礼を言い、続けてカッパ淵に向かう。
 大雨の中をとぼとぼ歩き、ホップ畑の脇を通り、お寺の墓地内を歩いていく。昔の墓地のような怖さもなく、カッパ淵も「え、ここがカッパ淵?」というような、明るく整備された小さな淵だった。

すっかり明るい場所になっている。そこで自分のイメージに合わせて撮影したのが下の一枚
いかがでしょうか、雰囲気出てませんか?
 6・70年前までなら、この辺はかなりおどろおどろしい雰囲気だったと思う。人に悪さをし、後に改心して人助けをしたカッパの伝説を読んで、伝承園に戻る。


 道すがら昔の遠野の風景を想像する。
 伝承園の方にかさのお礼を言い、雨の中を出発。国道340号を宮古市に向かう。遠野から少し走ると、すぐに『宮古市』の標識が出てきてびっくりしたが、宮古港までがまた長かった(^^;
 国道340号は北上山地の峠越えルート
で、集落もあまりなく、寂しい峠道だった。
 しかも夕方四時を過ぎてどんどん寒くなってくる。山深い道を心細く走っていくと、北海道のような酪農系の納屋が目立ち始めて、さびしいながらも親しみを感じる。
 国道340号は途中で国道106号に合流し、閉伊街道(宮古街道)の新道へ。新道は自動車専用道路で、がぜん快適に走り始める。走りやすいゆるやかなカーブが続く道である。
 宮古駅に着いた時は晴れだった。駅とその近辺はとても活気のある様子だった。食べ物屋・居酒屋などがたくさんあって、宮古港すぐそばに宿を取ったのをちょっと後悔。
 途中橋の上から三陸鉄道の列車が出発するのを眺める。次に来る機会があればぜひ乗りたい。
 一度宿に着いたが近くに食べ物屋がなく、コンビニで夕飯と飲み物を買った。宮古駅前に泊まれば良かったと改めて思った。
入口すぐの所に停めさせてくれると安心する
 前日もそうであったが、宿はエアコンが効いているが湿気がかなりあり、肌がべたつく感じ。素足でカーペットに足を下ろすと、じとっとしている。お腹が弱いので普段は絶対しないのだが、前日もこの日も上半身裸で寝た。そして腹痛が皆無だったのは驚きだった。人生初の経験だった(^-^)
  つづく