月乃和熊(ツキノワグマ)のささやき

歴史好きオヤジが細々と大震災、水害、雪害の復興花火や図書館の蔵書の支援を続けていまふ。

零式艦上戦闘機(20) 零戦の秘密はなぜ保たれた?

2013-12-21 12:00:00 | 航空機・船舶(軍艦・機)
--------------------------------
零式艦上戦闘機(20) 零戦の秘密はなぜ保たれた? 

不思議なことに、昭和15年9月13日に鮮烈にデビューした零戦の情報は、アメリカ軍では相手にされていなかった。

日本のマスコミでも、戦果は「海の荒鷲」などと表現され、大多数の日本国民が零戦を知ったのは戦後のことだった。

実のところ、零戦が中国を所狭しと暴れまわっていたころ、蒋介石政府の軍事顧問になっていた、アメリカの退役少将 クレア・L・シェーンノートンは、重慶上空などを飛行中の零戦を写真つきで、航続力や優秀な空戦性能等、詳細な報告書を何度も本国に送り、その恐るべき性能について警告を発していた。

しかしアメリカ側は、日本が優秀な航空機を独自開発などできるはずはないと考えていた。

少し前まで、欧米諸国の航空機を買い求め、航空技術者を招聘し、欧米諸国の技術を模倣することしかできない日本は、航空技術の後進国と位置づけられていた。

そんな日本が優秀な戦闘機を国産化できるはずもなく、単に中国軍パイロットのレベルが低いのだときめつけていたのである。

しかし日本の航空技術は、アメリカ海軍が複葉羽布張りのF3Fを制式化した時期を同じくして、日本海軍は全金属、低翼単葉の96艦戦を制式化し、いきなり世界を一歩リードしていた。

それにもかかわらず、零戦が中国戦線に登場して以来1年3ヶ月間も、零戦の秘密性が保たれていたのは、欧米諸国が日本を「航空後進国」と見下していた結果だったのだ。

開戦から昭和17年(1942)3月9日にジャワ島を占領するまでの期間で、アメリカ、イギリス、オランダの航空機の確実撃墜機数565機のうち、なんと83%にあたる471機の航空機が零戦によって撃墜されたという。

そのような事態になって、ようやく欧米諸国は零戦の恐るべき威力を認識したのでありました。

零式艦上戦闘機(21) ガソリンの安定供給 2013-12-28  につづく~
前の記事 零式艦上戦闘機(19) 本領発揮!その2 2013-12-14

零戦52型の雄姿フォトアルバムをご覧あれ!!


<関連記事>
零式艦上戦闘機リンク集 2013-09-14
 零式艦上戦闘機のお話や、「所沢航空公園」、「零戦来日」の記事はリンク集を見てね♪


1年前のブログ 日本橋・銀座界隈の故郷 2012-12-21 意外に地方のアンテナショップが多いです

---------------------------------
気が向いたらポチッとな    blogram投票ボタン
blogram会員にはユリノキちゃんからココポイポイントプレゼントがあるかも
---------------------------------
3.11東日本大震災 忘れない!風化させない!!

 忘れない!たすけあおうNippon!飲んで食べて東日本を応援!

たすけあおうNippon!福島県を応援!
飲んで食べて宮城県を応援!
食べて飲んで岩手県を応援!

クリックで救える命がある。
一日一回ポチッとクリックをお願いいたします


<月乃和熊(ツキノワグマ)のリンク集>
零式艦上戦闘機リンク集・・・・・・・・・・・・・熈代勝覧(きだいしょうらん)リンク集
【乃木希典大将】シリーズリンク集・・・・・・・JRで行く南紀・伊勢の旅2013リンク集
国立東京博物館リンク集 2013-11-01