
船町渡船を下りたら、今度は港区を目指して歩きます。大正通から鶴町南公園の北側、IKEAの東側を歩いて、なみはや大橋を渡る。本当はIKEAで休憩をしたいところですが、もう陽が傾いて空の色が変わりかけています。急がなければなりません。

この橋の名前はなみはや大橋。道路の名前は尻無川新橋有料道路というそうです。クルマで走ると100円払わなければならないのですが、徒歩でも渡れるように歩道が作られていて無料です。とはいうものの、この橋を渡るにはそれなりの根性が必要です。というのは、橋の全長が1740m、水面からの高さが45mあるそうです。歩き始めて後悔しないように覚悟を決めなければなりません。私はこの橋を徒歩で渡るのは2度目です。私の場合は楽しみで歩いているだけですから、嫌なら止めればいいだけですが、日常生活で使っている大阪人というのはなかなか根性のある人たちです。徒歩や自転車で渡っている人がたくさんいるのですから。

ここを渡っている間に太陽が沈んでいきました。結構眺めがいいはずと期待しましたが、歩道は車道の東側に付いているので、西側の景色を眺めるには通行車両や欄干が結構気になってしまいます。これは予想外でした。そのかわり大阪の街中は邪魔物なしに楽しめます。京セラドーム大阪も、キタの空中庭園(があるビル…梅田スカイビル)も見えます。夜には夜景が綺麗でしょうね。

橋を下りたら港区。今日の「PiTaPaで歩く」3つ目の区です。築港中学校の横を通り、大阪船員保険病院を左に見ながら地下鉄中央線をくぐれば(地下鉄のくせに高架なんです)、突き当たりが天保山公園。これを左に折れたら、海遊館にたどり付きます。この通りを海岸通というそうです。電柱にそう記されています。でも、海岸通の割には海岸がなくって道路の左右も建物ばかり変だなと思って帰って検索をかけるとおもしろいことがわかりました。私が歩いたルート、大正区の鶴町南公園あたりから、海遊館あたりまでのルートを海岸通と呼ぶそうです。とすると、なみはや大橋を除いては海岸に接している部分はないし、なみはや大橋だって海を見下ろすことはあっても海岸に接しているわけではありません。ややネーミング先行の名称かなと思います。
ところで、この記事のタイトルを見て、風やイルカを思い出す人は私と同世代です。この書き方で「なんのこっちゃ」と思う人はこの記事の書き手とは世代が違うと思ってください。
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