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ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

梅小路蒸気機関車館

2009-12-27 19:31:31 | PiTaPaで歩く
   ずいぶん久しぶりに「生汽笛」を聞いたように思います。なんて寂しい和音なんだろうと思いました。
  京都駅から線路に沿って西へ歩くと、やがて山陰線が北へ分岐します。そのあたりで寂しい和音が聞こえて、白い蒸気が見えました。SLスチーム号と名前が付けられている蒸気機関車です。ほんまもんの蒸気機関車が実際に客車に人を乗せて館内の線路を走っています。
  子どもの頃、私の生活圏でSLが消えたのは小学校6年生のときだったと記憶しています。自分の身長よりはるかに大きかったC57の動輪は見られなくなりました。
  同じ頃、京都に梅小路というところがあって、そこには動態保存されている蒸気機関車がたくさん集められているという情報を得ました。それから30数年、京都へは何十回も出向いているはずなのに、京都駅にほど近い、この梅小路へ来たのは今回が初めてです。
 
  400円の入館料を払って、かつて二条駅舎だったという資料展示館に入ります。迫力があるのは扇型をした機関車展示館。動態、静態あわせてずらっと並べられた機関車は圧巻です。クリスマス前だったので、どの機関車も「顔」にリースを飾ってもらっています。平日だったのですが、それなりに入館者もいて、SLスチーム号の乗客もそれなりにあります。休日になるとさらに多くの人が訪れるのでしょうね。
  懐かしさとは別に、蒸気機関車がこんな形で残されていて、現在もそれなりに訪れる人があるということがうれしかったです。何でもかんでも効率だけを理由に切り捨てるこのご時勢にどう考えても効率的でない蒸気機関車に火が入っていることの安堵感。

  もうひとつの感想は、やはりSLは「生き物」ではないかと思うこと。キーを回してセルモーターを動かして発車という簡便さがないところ、むしろ手間のかかるところが人々の心を惹くのではないかと思うことです。それは単に懐かしさではないはず。もしも、鉄道から気動車がなくなるときが来たとしても、その後何十年とたって気動車博物館が成り立つかどうか。モノトーンの鉄の塊ではあるけれども、SLは「生身」なんだと思いました。
  ところで、メジャーな部類のはずのC57がどれだけ探しても見当たりませんでした。山口県に出張中だったんですね。

梅小路蒸気機関車館


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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今年もよろしく (きすけぐみ)
2010-01-01 08:14:12
iniさま、いつもありがとうございます。新しい年になりました。今年もよろしくお願いいたします。

私たちの世代は、特に田舎で大きくなった者は、蒸気機関車がなくなったことを覚えていますから、子どもの頃に戻ったような気がします。

ほめていただいた写真は、曇天だったのですが、雲の切れ目から西日が射すことがあって、機関車が光ったんです。それで1絞り落としてみたら、ぐっと雰囲気が出たんですよ。恐縮です。
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やっぱりキレイ (ini)
2009-12-31 23:17:46
きすけぐみさんの写真、やっぱりキレイです(^^)
快晴でもないのに、機関車の黒い車体がとても味わい深く見えますね。

モノトーンの鉄の塊なんだけど、その姿に古きよき時代を重ねるからでしょうか。
力強さとか哀愁、望郷、いろんなものが去来する…。素晴らしいですね。
D51の三重連のモノクロ写真パネルは私の子供の頃の宝物でした。

今年一年ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
よいお年を!
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