
加古川で電車を降りたのは、いつも姫路駅で食べているまねき食品のえきそばを加古川駅でも食べられることを知っていたからです。いつかそのうち、加古川駅でもえきそばを経験したいものだと願っていましたが、JR線をあまり利用しないものですから、未経験のままでした。ホームから改札口への階段を下りたら、なじみのあるえきそばのロゴがありました。お定まりのてんぷらそばの食券を購入。350円也。読者の方はよくご存じだと思いますが、えきそばは日本そばではなく中華麺です。つゆは和風。一時間ほど前に大阪駅できつねうどんを食べたばかりですから、違いがよくわかります。大阪のうどんよりもえきそばのほうが、つゆのエッジが効いています。説明ができませんがダシがまったく違う。野趣あふれる感じ。人によっては塩っぱいと表現する人もあるかもしれません。私は以前からえきそばが大好きですが、このつゆには好き嫌いがあるかも知れませんね。
四国へ初めて行ったのは昭和41年、幼稚園のときだったと記憶します。国鉄マンだった叔父が連れて行ってくれました。東京から夜通し走ってきた「寝台急行瀬戸」に、姫路から乗りました。ブルートレインではなく、旧型の客車(10系というらしい)だったような。車内に残されていた新聞が、東京からやってきたものだと教えられ、強く心に残っています。けれど冷静に考えると、幼稚園児にそれだけの知識があったかどうか疑わしい。後の記憶と混線しているのかも知れません。宇野からは宇高連絡船で高松に上陸しました。
えきそばですっかり機嫌をよくした私ですが、その後の新快速がこんなに込んでいるとは考えていませんでした。同じ12両編成ながら、加古川から乗ったほうは、播州赤穂行き、相生で岡山行きに連絡するというのですから、姫路止めとは利便性が違います。座れないまま姫路を過ぎ、相生までずっと立ったままでした。岡山行きに乗ればきっと…なんて甘い考え。新快速から降りたほとんどの人は岡山行きの6両に吸い込まれていくわけです。
またドア付近で立ちんぼうのまま終着岡山駅。後でウィキペディアの「山陽本線」を読んでいたらこんな記述がありました。
兵庫県と岡山県の県境を有する上郡駅 - 三石駅間は、山陽本線内では和田岬線に次いで列車本数の少ない区間であり、この区間を通る普通列車は、企画乗車券「青春18きっぷ」の使用可能期間中、京阪神方面と四国・広島・津山方面を往来する乗客で混雑することが多い。そのため、一部の列車で最大6 - 7両編成での運転も行っている。
さらに岡山から四国に渡る快速マリンライナー(5両、うち一両は二階建ての指定席)も立ちんぼう。さらにさらに坂出から一駅、宇多津までもマリンライナーから大量に下車した人たちが土佐、伊予方面に向かうと見えて満員。兵庫県から岡山県を経て香川県まで立ちっぱなしなのでした。
南に讃岐富士を見て、宇多津にどうにか到着です。
(つづく)
加古川市は実家からはそれなりに離れていても私にとってはほとんど地元です。
でももう何十年も訪れてないような・・・。
駅そばってあっさりした雰囲気で食事とは関係なく食べたくなる感じですね。
でも混んでる車内の画像、毎日満員電車に揺られている身には空いているようにしか見えません(笑)