グローバルサウスとはインドやインドネシア、トルコ、南アフリカといった南半球に多いアジア・アフリカ・南米などの新興国や途上国の総称で主に北半球の先進国との対比として使われます。グローバルサウスの定まった定義はありません。経済大国になった中国は含まれない。欧米でもない中国でもないもう一つの国際軸として注目されています。
欧米や日本の民主主義国と中国、ロシアの権威主義国との分断の国際社会の中で中立を貫いて動向を直視しています。冷戦時の東西双方の陣営と距離を置いた「第三世界」を表現するときにも使われます。実際の国土が南半球に位置しているかにかかわらず新興国全般を意味する場合もあります。
国際通貨基金(IMF)によればグローバルサウスの新興国、途上国のGDPは40兆ドル台で先進主要国G7と逆転したのです。グローバルサウスの主要国インドで2023年1月に「グローバルサウスの声サミット」を開催し125カ国の代表者が参加しました。中国は招待されていません。
グローバルサウスの国々は欧米先進国や日本とは違った目線で世界情勢を見ています。欧米先進国や日本はロシアのウクライナ侵攻を非難していますが欧米諸国や日本は過去に同じようにアジア・アフリカ諸国でひどい事をしてきた。グローバルサウスの国々は欧米諸国や日本のような目線でロシアのウクライナ侵攻を見ている訳ではないのです。
グローバルサウスの国々はグローバル化に伴い人権問題や安価な労働力、天然資源の採掘による環境破壊に資源や農産物の枯渇や地球温暖化による海面上昇等々グローバルノース(先進国)の豊かさの影で多大な犠牲になった側面もあるのです。
米中の覇権争いや民主主義国や権威主義国に是々非々で立ち向かい経済力も増し国際発言力もより一層増すことになるでしょう。特にグローバルサウスの代表格のインド外交が注目されています。GDPもまもなく日本を追い抜くであろう経済力も伴ってG7にもロシア・中国の2極にも全方位で対峙しています。
日本のNHKなど劣化TVラジオメディアはほぼ無意味な野球や相撲やスポーツの勝敗やお笑い芸人番組で大騒ぎし一元的で正確な報道をしていない。過去の先進国の戦争や植民地支配や現実の貧困や格差、特に欧米諸国の治安や風俗の乱れやグローバル企業の搾取等々問題も多い。グローバルサウスの国々がもう少し全うな国際社会になるように貢献される事を願っています。
写真はSocial Eurpe 転載
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