スイスの国際経営開発研究所(IMD)の世界競争力年鑑で1989年から1992年まで第1位だった日本が1996年には5位、1997年には17位、2019年は30位、2020年には34位です。国内経済状況や政府の効率性、ビジネスの効率、インフラなどから25の比較調査項目の世界ランキングです。
毎年多くの国連や各研究所機関から世界比較ランキングが発表されます。2020年では日本はGDP第3位、国民幸福度は62位、購買力平価GDPでは35位です。写真のデータは国際NGO「国境なき記者団」の2020年の報道の自由度ランキングです。調査対象は180ヶ国で日本は66位です。明るい色の国は上位で濃い色は下位の国です。その他論文数、大学教育、特許数などいずれも30年前から低下しています。
昨今の総務省や農林省官僚の接待、贈収賄問題など公僕としての使命感の希薄さと国民に影響力のあるマスメディア(新聞TVラジオetc)が機能していない。日本の世界的各種ランキングはG7どころかG20より下位に劣化、低下しています。脳科学者の茂木健一郎氏がNHKの報道番組に「国際性なし批評性なし編集がゆるいジャ-ナリストとしてのスタンスゼロ」で救いようがないと酷評しています。
プロスポーツやお笑い・顔出し芸人番組の多さも気になります。スポーツは国民、個々人の健康が主眼でプロスポーツのゲームの勝敗や選手動向を執拗に毎日報道されても趣味趣向の人は別にして無意味です。プロ野球などは企業宣伝でNHKなどは新聞TV、菓子、鉄道などの企業名を連呼する。年収何億円の選手を年収数百万円の人が入場料を払い応援が行く。薄っぺらなハムや空気だらけのウインナーを買い北京などで2、3千円のスマホ代を高額で払わされ応援する・。子供ならいざ知らず考えた方がいい。それを大騒ぎしているのがNHKなど日本のメディアです。
NHKの地方局報道は「お花畑で蝶々が飛んでいた」とか幼稚園児が「芋ほりに行った」程度の高給記者原稿を読んでいる。各市町村の土建屋行政や補助金流用や農業,少子化、空き家、未使用公共施設など多く問題の取材力もないか取材もしない。日本の新聞TVは同社系列で報道の自由度を削がれています。唯一政治や社会の理不尽さの取材力が期待できるのが文春や新潮や現代の週刊誌でしょうか。
政治や日本社会の隅々には不条理や不謹慎なことが渦巻いています。マスメディアは保身ジャーナリストや御用学者だけでなく多様な意見の識者学者や熱血漢のあるジャーナリストを登用し心から多数の人が幸せ感のある日本になるように尽力して欲しいものです。