青空Green倶楽部

時々意の趣くままに・・ミヤンマ―・国際・政治・経済・温暖化or寒冷化・限界集落etc

高潔な文明野蛮人(やばんじん)

2022-10-25 09:31:34 | コラム




 高潔(こうけつ)とは人柄が立派で利欲のために心を動かさない様です。野蛮人とは未開、野性の人で文明、文化に対立する概念でヨーロッパで伝承される異人を指して用いられる事が多い。

 現況の世界、地球情勢を考えれば予測不可能な危機や変化、複雑で多様な環境の中で人々は生活しているのです。前例を覆すような気候変動の台風・ハリケーン・サイクロンの暴風雨に熱波、酷暑、厳寒、干ばつと地震、原発事故、宇宙ゴミ、ミサイルなど幾多の危険や危機を感受しながら生活しているのです。

 ウクライナ・ロシア戦禍や中東、アフリカや中南米のクーデターや紛争、タイ、ミヤンマ―の軍政、朝鮮半島や中国・台湾情勢、中国・米国の多極化か覇権争い、それにサイバー攻撃など人為の不測の事態も予想されます。食糧危機、バッタ被害、水資源争いにコロナ感染症やAI新時代の不慮の事故や不測の事態もありえます。

 突然の天災や人災、極限状態や混沌とした状況下では学校秀才の過去の前例や事例、机上の空論や定石思考では役に立たない。先入観を排除し事態の表裏を見抜き臨機応変に対応しなければならない。人類が狩猟民族時代から発揮してきた大自然の事象や危機を五感で研ぎ澄まし対処してきた「野生」の発揮が今、この時代こそ必要だと一橋大学野中教授が述べられています。

 高潔で「智的野蛮人」が政府や行政府、ビジネス界やあらゆる分野に必要な人財です。「ストリート・スマート」は現場、現実、現物にありのまま向き合う。危機には絶対解はない。データ解析で正解が得られるとは限らない。現場の文脈やそぎ落とされた数値分析だけでは暗黙的なものを含めた全体像が捉えられず正しい判断ができない。刻々と動いていく状況下で目の前の現実に向き合い「今、何をなすべきか」の本質を見抜く・。その起点は現場経験の「いま・ここ・私だけ」が感じる質感(クオリア)です。

 国家防衛、経済・財政再建、行政改革、少子高齢化、円安、物価高、貧困、働き方改革、出産子育て、五輪贈収賄汚染、スポーツ汚染、補助金、給付金詐欺、劣化NHK問題などなど課題山積の日本の現況です。感染症コロナ禍やお粗末で再発のカルト旧統一教会問題もあります。                           

 学校秀才の官僚や政治家で右往左往している感じがします。「知らなかった、忘れた、記憶や資料がなかった」国民の不幸や売国に祝意や賛意する感度の悪い議員、先生は即刻退場でしょう。主権者国民の責任も重大です。国家と国民の安全と幸せのために五感を研ぎ澄まし創造力を発揮し高潔で文明野蛮人になって政治に立ち向かい尽力して頂きたい。

 写真上 日本を見つめる高潔な女性
   下 ミヤンマ―の昼寝労働者

 

 

 

 

 

 

 
コメント (1)
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