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世界一周の記録

2006年8月から2008年9月まで2年1ヶ月の世界一周放浪の旅をしていました。その旅の記録です。

瞑想修行前夜

2008年02月13日 14時33分59秒 | アジア




以前のブログにも書きましたが、明日2月14日よりネパール・カトマンドゥの寺に篭って12日間の瞑想修行に入ります。

今回は、その瞑想修行の内容がどのようなものかについて、受付時にもらった冊子を元に書きます。


今回僕が行うのはヴィパッサナ(ビパサナ)という名前の瞑想法です。今から2500年前にブッダによって見つけ出された瞑想法で、ヴィパッサナとは「物事をありのままに見る」という意味なのだそうです。


この瞑想が目指すところは、自己を徹底的に見つめることによって、感情や体の感覚(快感や痛み)などの頭で知覚することの発生の仕組みを理解し、それらをコントロールできるようになる、ということのようです。
簡単に言うと、自己をコントロールする技術、ということなのでしょうか。多分。
感情が高ぶると自分自身がコントロールできなくなることがあるけれど、修行によりそれを克服できるようになるのでしょうか。楽しみです。


ブッダ以降、インド、ネパール、タイ、などアジア広域に広まったものの、その後時代の移り変わりと共に仏教は形を変えて行き、ヴィパッサナ瞑想法は世界から姿を消したのだそうです。しかし、ミャンマーにおいてのみ瞑想法はずっと受け継がれてきていて、それが20世紀になってからインドに再び伝えられ(里帰りしたわけですね)、現在はインドを中心に世界中で実践されているのだそうです。



ヴィパッサナ・センターはブッダの教えを実践しているものの仏教教団とは関係が無く、ヒンドゥー教徒、キリスト教徒、イスラム教徒、あらゆるバックグラウンドの人に門戸を開いているそうです。また、運営の費用は全て過去に修行を経験した人からの寄付でまかなっているそうです。つまり、12日間の瞑想修行自体の参加費は無料なのです。12日分の食事や宿泊、場所、講師からの説明などかなりの費用がかかっているはずなのに。修行を終えた後、各自が満足度に従って次の受講者のために寄付を収めるのだそうです。




初日、カトマンドゥ市内のオフィスに集合した後、バスで一時間ほどの山の中にある寺へ移動します。そこでパスポートを預けます。これで、脱走したくても脱走できなくなります。

瞑想中は、誰とも口をきいてはいけない。目も合わせてはいけない。朝4時に起きて夜9時半に寝るまで、ひたすら自分自身と向き合って瞑想に集中する(講師への質問のみ許される)。食事は1日に2回肉無しのベジタリアン料理が支給される。

経験者の話によると、最初は苦痛だった瞑想も日にちが経つにつれてのめりこむようになっていくのだとか。そして予定よりも瞑想技術の習得が遅れていたりすると焦ってきて12日間では足りないと思うようになるのだとか。

最終日、実生活に戻るために沈黙は解かれます。経験者の話によると、第一声は「肉が食いたい」だったそうです。


<1日のスケジュール>
4:00 起床
4:30-6:30 瞑想
6:30-8:00 朝食
8:00-11:00 瞑想
11:00-12:00 昼食
12:00-13:00 休憩または講師への質問
13:00-17:00 瞑想
17:00-18:00 お茶休憩
18:00-19:00 瞑想
19:00-20:15 講師の講話
20:15-21:00 瞑想
21:00-21:30 質問
21:30 就寝


以上のような感じです。

脱走せずにやりとげられればいいですね。

では、12日後に。