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世界一周の記録

2006年8月から2008年9月まで2年1ヶ月の世界一周放浪の旅をしていました。その旅の記録です。

カッパドキア

2007年11月17日 02時51分19秒 | アジア

楽しかったけど、寒くて天気が悪くて空気も悪くて体調が悪くなったイスタンブールでの沈没の日々(アジア編スタート早々なのに。。。)に終止符を打ち、トルコ観光の目玉ともいえるカッパドキアにやってきました(旅行者からはカッパと略されること多し。河童?)。夜行バスで着いた朝にいきなり雪がぱらついていて、その寒さにびっくりしましたが、イスタンブールに比べて空気が非常にきれいだったので、イスタンでひいた風邪はあっという間に治りました。つまり、イスタンの空気(というか泊まっていた宿ツリーオブライフの空気)がどれほど汚れていたということか。

なんといってもカッパドキアといえば奇岩です。変な形の岩がニョキニョキと生えていて、昔の住人はその岩に穴を掘って家にしてそこで生活をしていたらしいです。昔といってもつい50年くらいまで実際に住んでいたとか。カッパドキアの中のギョレメという変な名前の村に滞在したのですが、この村も奇岩と一体になっており、多くの宿は岩と建物が一緒くたになっていて、いくつかの部屋は岩をくりぬいた洞窟部屋となっています。(トルコ人客引きのキメぜりふは”コンニチワー。キノコ岩ノ部屋アリマース”)


奇岩の群れと一体化したギョレメの村


代表的なキノコ岩たちがこれらです。

人工的に作ったやろ、これ!と思わず言ってしまうような、何とも形容しがたい(むしろ形容しやすい)すさまじい形のキノコ岩がそそり立っています。な、なんじゃこりゃ。。。

上部の拡大。人が岩の上に岩を乗せたやろ?と聞きたくなりますね。

本当に自然にこうなったんだろうか。。。

1950年頃まで実際にトルコ人が住んでいたと思われる場所

この外観からして当時は高層マンションとして高く売られていたのかも。

奇岩に大興奮のあまり、岩の上でジャンプ

小さくてわかりにくいですね。。。

奇岩とは関係なくカッパドキアには地下都市があります。2000年以上前に作られ、地下8階まであり、まさに蟻の巣のように張り巡らされていて最大で数万人の人がここで暮らしていたそうです。

ビジュアル的なインパクトはそんなにはないのですが(実際に中に入ってもただの洞窟だなあ、という感じ)、”よくぞ、そんな大昔にこんなにも凄いものを作ったなあ!全く!”というインパクトでは、エジプトのピラミッドやペルーのマチュピチュに匹敵するものがありました。

早起きして、朝日を見る気球ツアーにも行ってみました。

上がる直前にトルコ人が「よし、撮ってやろう!」と僕の手からカメラを奪って一枚撮ってくれましたが、結構焦りました。

数ある気球の中で一番最初に上がりました。他の気球たちがムクムクと膨らんでいるところを見下ろす。

初めは勢い良く高く上がって行ったのですが、途中から風が出てきたとの事で、ずっと低空飛行でした。1000mくらいまで上がると聞いていたけど、実際はせいぜい50mくらいまでしか上がらなかったし、後半は高めの木にバスケットの底がぶつかるくらいの超低空飛行が続きました。残念だったけど、気球に乗るという経験はなかなか面白かったです。すぅーっと音も無く空の上を流れていく感じが心地よかったです。

一番高くてこれくらい


低い。



前回のコメントでクスコで出会ったMrWhite氏からカッパのUFO博物館を凄く推薦されていたので、カッパ最終日に行ってみました。評判通りの超B級っぷりにびっくりしました。博物館というか、なんというか、雑誌や新聞などの切抜きを洞窟の部屋に張っているだけ、なんです。

でも、記事は結構面白くて2時間くらい読みふけりました。各地でのUFO目撃の写真や記事、アポロ8が月で異性人と遭遇した話、ローズウェル事件、ミステリーサークル、などなど。
ミステリーサークルの写真達。どれもこれも美しい模様ばかり。日本の家紋みたいですよね。右上の馬の形だけなぜか異色。


見学に熱中していると、博物館を一人で管理しているお姉さんが「バスの時間が来たから閉めるわよ。出て行って。」と言ってきます。入り口に書いてあった閉館時間は19時で、現在時刻は16時半。「閉館時間までは、まだまだありますよ。」と言ってみても、彼女は「バスの時間なの!」の一点張り。諦めて帰ろうと博物館を出て少し歩くと、彼女の「ミスター!」と僕を呼び止める声が。何だろうと戻ってみると「バスは問題があるみたいだから、ここにまだいてもいいわよ。」とのこと。帰ってくれと言われて博物館を出てから、僅か1分足らず。その間にいったい何があったのだろう???しかし、そう言われたので、あまり訳がわからないまま、すごすごと見学に戻りました。こんなところも、さすが超B級という感じですね。

ピジョンバレーというところにあったお守りの木


以上で、一旦トルコの観光を終わりました。今はシリアにいます。心配していた国境でのビザ取りは無事出来ました(噂ではたまに国境ではビザが取れずにイスタンまで追い返される人がいるらしい)。この後、イスラエルまで南下した後、再びトルコに戻ってきて、そこから東を目指す予定です。
シリアは、スーダン以来、10ヶ月ぶりのアラブ世界です。やっぱり旅情があっていいですねえ。人も笑顔がいっぱいです。