世界最南端の町といわれる南米大陸の果ての果てウシュアイアに来ました。思ったほど寒くも無く、雪をかぶった山と、静かに広がる海に囲まれたとても良い雰囲気の町です。曇りや雨の日が多いのですが、それが逆に「世界の果て」感を強めて良い感じです。恐れていた寒さについては、確かに寒いのですが、まあ我慢できる程度です。
ここへ来るのにブエノスアイレスから夜行バスで48時間、3300km。初めてバスで連泊しました。しかし、そのバスが日本やヨーロッパですら経験したことの無い豪華デラックスバスで、暖房・リクライニングばっちりで、乗客も少なくスペースたっぷりで、清潔なトイレつきで、朝昼夜の食事つきだし(食後のコーヒーやお菓子までも)、DVDもずっと上映しているしで、全く快適でした。モザンビークで乗ったシモイオ~イニャンバネ間の8時間の方が遥かにきつかったです。(深夜3時発で、しかもすしづめで足の感覚が無くなりかけた)つくづく、アルゼンチンは先進国だなあ、という印象です。
ここウシュアイアに今日で6日目です。ここで何をしているかというと、特に何もしていません。上野山荘という日本人のおばあちゃんが一人で経営する宿に泊まり、昼過ぎ起きてきて夕方までごろごろ読書をして、夕方に散歩がてら買い物して、夜中は他の宿泊客とワイン(安い。1リットル100円以下)を飲みながらトランプで大富豪をする、というサイクルを繰り返しています。いくつか観光スポットもあるらしいのですが、今はオフシーズンなので行く気が起きません。天気も悪いし、寒いし、宿から遠いし。しかし、周囲の景色が綺麗なので、宿の周辺をぶらぶらするだけでも十分気持ちいいです。宿の居心地も最高に良くて、ついつい滞在期間が延びていってしまいます。
唯一の観光は「世界の果て博物館」。展示物の先住民の写真。この寒い土地で裸同然。なぜ顔だけを隠すのか・・・
宿のマスコット犬トルーチャ。ものすごい甘えん坊。
「なでて、なでて。さあ、なでて。早く!」というアピール中。
尻に根が生えそうだったので、明日エル・カラファテに移動する予定です。パタゴニア観光の目玉だそうです。でも、寒いんだろうなあ・・・。