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世界一周の記録

2006年8月から2008年9月まで2年1ヶ月の世界一周放浪の旅をしていました。その旅の記録です。

2006/12/13-18 モロッコからエジプトへ

2006年12月19日 06時46分27秒 | アフリカ

ヨーロッパでは経験できないボロいバスで数時間、マラケシュからモロッコ最大の町カサブランカへやってきました。お約束のように途中バスは故障で停車しました。そしてしばらくしたら復旧して動き出しました。

カサブランカにあるモロッコで最も美しい建築物ハッサン2世モスク。海辺に建ち、その大きさと美しさは、圧巻です。


カサブランカでも相変わらずモロッコ人は、みな気さくで優しいです。町を歩いていると子供からお年寄りまでが、「モロッコへようこそ」「(日本語で)こんにちは。ありがとう。」「ジャッキーチェン!アチョー!」などと声をかけてくれて、全く退屈しません。残念なのは、彼らの多くが英語を話せない(フランス語はいける)ので、あまり会話が続かないことです。でも、カタコトの英語と、アラビア語とフランス語を使って必死にコミュニケーションをとろうとしてくれます。旅人と話すこと(またはおちょくること)が本当に好きな国民性なんでしょう。モロッコ滞在は、途中お腹を壊したりしましたが、とても素晴らしい滞在となりました。

モロッコの次の目的地はチュニジアにするかエジプトにするかかなり迷いましたが、チュニジア行きの航空券の高さ(4万円以上)にびっくりしたので、今回はチュニジアは断念して一気にエジプトまで飛ぶことにしました。チュニジアには、将来アルジェリアとリビアが簡単に旅行できるようになった時に3国まとめて行くことにしたいと思います。

モロッコの喫茶店。みんな外に向かって座ります。


カサブランカからエジプト・カイロへの飛行機は夜行でした。カサブランカを深夜12時半に出発してカイロに朝の6時半に到着するのですが、時差が2時間あるので実質は4時間しか飛行機に乗っていないのです。もっと寝させてくれ・・・。しかも、僕がウトウトしかけた時に、なんと機内食のサービスが始まりました。時計を見ると深夜の1時半です。夕食は済ませたし、次の日の朝食もちゃんと用意していたので、スルーするつもり寝ているふりをしていたら、となりの親切なエジプト人が気を利かして、起こしてくれました。余計なことを・・・。ということで、ほぼ寝ずにカイロへ到着しました。(ちなみにこの機内食はとてもおいしかったです)

エジプトは5年前に1度来て大体観光してしまっています。(ピラミッド、砂漠、アブシンベル、ルクソールなど)しかし、今回はアフリカ南下に向けた情報収集と、前回行けなかったシナイ半島の観光、そして世界で最も有名な日本人宿「サファリホテル」への宿泊、という3つの大きな目的があります。そして、サファリホテルへ行けば、アフリカ南下に向けた情報も豊富らしいので一挙に目的の二つが果たせるわけです。

ということで、寝てなくてぼーっとした頭を抱えてサファリホテルへ到着しました。ちなみに、今回初めてその国のガイドブック無しで入国しました。モロッコで英語のガイドブックを探したけど見つからなくて。でも、インターネットでサファリホテルの住所と行き方が検索できたので、辿り着けました。ネットって偉大!

このホテルでは、二つの再会がありました。一つはブダペストとアテネで同宿だったAさん。もう一つはソフィアで同宿だった神戸出身の世界一周二人組YちゃんとEちゃん。再会の喜びで眠気も一気に吹き飛びました。他にもさすがサファリホテルという素晴らしいキャラの人達が揃っていて、出会いの喜びに胸が躍ります。久しぶりのシェア飯(みんな本当に料理が上手くて、毎晩のシェア飯がかなりの娯楽タイムです。)、バックギャモンや四つ並べ、トランプの七並べなどのゲーム、大量の日本語の本・漫画、旅人同士の語らい、、、ホテルのボロさや汚さ、蚊の多さなどが気にならなくなるくらい居心地が良いです。

サファリホテルの入り口。ここから6階まで息を切らして階段を登れば、そこがサファリホテルです。ホテルのある通りはスーク(市場)で、夜中までにぎやかです。




現在の主な活動は、エチオピアとスーダンのビザ取りです。ビザを取るために他国の大使館へ行ったり、レター(この人は危険を承知ですという証明のようなもの)をもらいに日本大使館に行ったりするのは初めてなので、どぎまぎしながらなんとかやっています。僕は地下鉄を使うのは景色が見れないので好きじゃないので、4、5kmの距離ならいつも歩いているのですが、カイロではそれはかなりの苦痛を伴います。なぜならカイロは超大気汚染されていて、そのうえ交通ルールがめちゃめちゃだからです。排気ガスが充満していて、しばらく外にいるとのどが痛くなってくるし、車道は交通量が多い上に、信号はほとんどないし、あっても守られておらず、ドライバーは通行人がいても全くブレーキを踏もうとしないので、交差点を渡る度に大きく精神力を使います。反射神経と勇気をかなり使います。なので、最近は徒歩10分以上なら確実に地下鉄使っています。

大都会カイロ。ドライバーの目にはおそらく通行人は入っていない。


しかし、カイロは大都会です。ヨーロッパでもカイロほどの大都市はそうはないでしょう。地下鉄もあるし。少なくともモロッコのどの町よりも都会です。(モロッコの首都ラバトは行ってないけど)それなのに、物価がモロッコの3分の1くらいなのです。宿は1泊200円、水のペットボトルは20円、地下鉄の運賃も20円、ネットカフェも1時間60円。うーん、、、不思議だ。でも、素晴らしい!

ビザが取れたらシナイ半島へ移動して山登りやダイビングに挑戦する予定です。