足のうら洗へば白くなる こんなよい月を一人で見て寝る 山に登れば淋しい村がみんな見える 入れものが無い両手で受ける せきをしてもひとり
「俳句は詩なのです。私をして云わしむればむしろ宗教なのです。宗教は詩であります。決して哲学ではありません。之を論じることになれば、すこぶる長くなりませう。私はただ結論をここにあげて、あとは賢明なあなたの解釈に任せませう」
― 尾崎放哉 ―