ふりーしあんの惰性な日々

日々の出来事と趣味をだらだらと綴る日記

ナディアの事故の考察

2016年03月23日 17時57分08秒 | 自動車
 ども、ふりーしあんです。
 そういえば、事故に遭ったナディアの代車がトヨタのアクアだったんですが、初めて運転するハイブリッド車にただただ感動しました。(ハイブリッドはつまらないって言った奴誰だ?w) 低重心・高剛性・軽量のボディにモーターですから、楽しくない訳ないんですよね。バッテリーが切れたらドン亀ですが、切れないように運転するのもなかなか楽しいもんで、人馬一体とはまた違うベクトルのクルマの楽しさを感じました。また、燃費も普通に使って21km/Lで、驚くと同時に時代の進化を感じてしまいました。


 今回は廃車になったナディアの事故についての話です。 
今回の事故と同じような事例をネットで探してきたんですが、なかなか出てこなかったので、それならば載せてしまおうというという事でまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

 まず、今回の事故の現場がこちら。

 赤の十字が事故が起こった交差点(十字路)です。場所は君津市内箕輪で、そこそこ交通量のある道路です。ちなみにこの道は歴史ある古道で、高校時代に部活のフィールドワークで歩いた経験もあったりします。


 こちらが事故現場です。
進行方向は画像内の赤線の通りです。ドットラインが引かれている十字路です。
事故の流れはこうです。ナディアは30~40km/hで走行し、減速せずに十字路を直進。軽(MRワゴン)は左方から減速せずに直進(速度は不明)。その後十字路内でナディアは軽の後方側面に衝突、ブレーキ後、十字路内で停止。軽は横転、民家の壁に当たり停止。
なお、十字路は直角に交差しておらず、更に車両(画像左のステップワゴン)が敷地を超えて駐車している為に見晴らしは良くないです。


 事故のあった十字路を、軽が走行した方向から撮影。
「止まれ」の標識も、停止線もなく、書かれていた形跡もないです。
しかし、道路をドットラインが横切っているので、あくまで個人的な意見ですが、十字路を見逃すというような道ではないと思います。


 軽の運転手の肩を持つとしたら、この十字路内をせり出して駐車するステップワゴンが見晴らしを阻害しているのと、右側を確認するカーブミラーが無いというところでしょうか。元々見晴らしの良い場所なので仕方ないかもしれません。とはいえこんな手前で確認する人はまず居ないでしょうケド。


 そしてここが一番重要なんですが、歩道を含めない、白線内の幅(画像の緑の線)はどちらの道路も同じなんです。違いは歩道とドットラインだけです。

 ここからが本題です。この事故、どちらに非があると思いますか?
実は非があるのはナディアの方なんです。これは道路交通法第36条に「左方からくる車に対する通行妨害の禁止」が明記されています。
ここで、大抵の方はドットラインがあるのになぜナディアが悪いんだ?と思われると思います。実際、このとき運転していた父親(運転歴35年)も、ドットラインがある方が「優先道路」であると思っていたんです。
しかし、このドットラインは法的には「優先道路」を区別する、もう少し詳しく言うと「主道路」と「従道路」を区別するものではないんです。 じゃあ何なのかというと、道路管理者(この場合は市町村)の気まぐれなんです。このような道路標示を「法定外表示」といいます。

そんな、主従関係を示していなかったドットラインは勘違いしやすく紛らわしいという事で、平成26年1月28日の警察庁の通達では、
ウ ドットライン表示
原則として、信号機のない交差点等で、車道外側線等を交差点内に破線で延長
し、自動車の通行部分を明示することが望ましい場合に設置することができる。
(ア) 仕様等
使用する色は白色とし、標準的な様式は、様式4のとおりとする。
(イ) その他
優先関係の表示と誤認されるおそれがあることから、優先関係が明確でない
交差点部には今後、原則として設置しないこと。

 と記載されています。これは勘違いしている人が結構多いのではないでしょうか?
ちなみに事故後に周りの車を観察しても、宅配のトラックでさえ減速していなかったです。むしろ、信号のすぐそばという事もあり、ほとんどの車が加速していました。



 事故後、双方の保険会社の事故調査員が調査をした様で、結果的に過失割合はナディアが6割、軽が4割となりました。(納得いかねー!!)

 余談ですが、事故後レッカー車を待つ間に通りがかりの近所のおじさんが急に車を止めて、三か月前に同じ条件で事故を起こして、過失が7:3だった話をしていました。
事故が多発する交差点だと警察も道路管理者(市)も知ってるはずです。道路の主従関係を明確にするのなんて、片方に停止線を描くだけの簡単な作業なのに(実際にすると意外とコストがかかるがw)、それを放置して事故を量産するあたりに行政の怠慢も垣間見えた事故だと思うと、やるせない気持ちだけが募ります。


 とにもかくにも、事故をおこされて愛車を壊される悲しみを知った今、安全運転は自分の為じゃなく周囲や相手の為にするものだと強く思いました。
また、今回の事故でケガ人が1人もいなかったのは双方がシートベルト・チャイルドシートの着用がしっかりしていたことに尽きます。「シートベルトが命を守る。」まさにその通りだと実感しました。


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1 コメント

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Unknown (タコ)
2019-02-25 20:33:31
このステップワゴンは日常的に交差点内にハミ出して駐車してるんですかね? だとしたらそれはちょっと…
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