舞台 「蛮幽鬼」

楽しみにしてました！！あまりの堺さん人気に
チケット取れないかと焦りましたが・・・。

劇団☆新感線の「蛮幽鬼」＠梅田芸術劇場

東京から始まったこの舞台も、明日（11/26)の大阪が千秋楽。

出演は上川隆也、堺雅人、稲森いずみ、早乙女太一、
橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと、山内圭哉ほか・・・


「岩窟王」をモチーフにした復讐譚。
むかーしむかしの日本らしき国から、
中国らしき国に留学した４人の若者。
その中の１人、土門（上川隆也）が、
親友殺害の濡れ衣を着せられ
監獄島に幽閉される。
十年の時を経て、土門は同じく囚人の
サジと名乗る最強の殺し屋（堺雅人）の
助けを借りて脱獄・脱出。
故国に戻り、復讐の時を狙うが・・・

堺さん、人を殺すことしか考えていない
微笑みをたたえた暗殺者、というところが
彼らしい。「壬生義士伝」の沖田っぽい。
よく通る声が本当に舞台栄え（？）するのです。

堺さん大好きな私で、
他の舞台も何度か観ましたが
今回はけっこう冷静に観られてたんですよねぇ。
世の堺さん人気が高まるにつれて
冷静になっていくアマノジャクなファン心理（笑）

ほら、”心拍数の上がるようなことは苦手”とか
根っからの文系青年だから、殺陣を見てても
なんか心配で。

その点、さすがに早乙女太一くんは美しい！！
舞うように、ですよね。
上川さんの迫力もさすがだと思う！
２人と比べると、正直見劣りする・・・。
堺さん、短剣とか飛び道具を使ってのアクションは
多かったけど、刀を使うシーンってほとんどなかったし。

微笑みの暗殺者、人を信じることを知らない
邪悪な魂、って役はぴったりではあるけれど
少し物足りなさも感じてしまいました。
もっといろんな表情も見せてくれる役がよかったな。

お話自体は全く飽きさせず、
とても面白かったのです。
もっとややこしい難しい話なのかなーと
思っていたけど、全然そうではなくて。
笑いも重厚さもあって。

憎しみからは何も生まれない、
怒りに身を任せた時からもう
心は永遠に復讐の牢獄に囚われたままなのだ・・・。
ラストは切なく哀しかったです。

上川さんの舞台は初めて観ましたが
（私はテレビはほとんど観ないし）
素敵ですね。安心して観られる。
線が細いかなぁと思った稲森いずみさんも
堂々たるものでした。

それにしても、高田聖子さんや、
橋本じゅんさんの盛り上げはホントにええなぁ～。
じゅんさんの”コール＆レスポンス”は最高でした。

東京では新橋演舞場の花道を生かした舞台が
大阪では客席の通路をハケることが多く、
通路の席はラッキーだよなぁ・・・。
私は２階の端っこからオペラグラスで
観ておりましたが。

久しぶりの観劇、ぞんぶんに楽しめました。
映画館で予告を観るとまた観たくなるのと同じで
舞台を観に行くとシートに置いてある
たくさんのチラシを観て、また観たくなる！
せめて年に１回は・・・行きたいなぁ。