「新撰組！！ 土方歳三最期の一日」

ハマリにはまった三谷幸喜脚本、大河ドラマ「新選組！」の続編。
１月１日のBSハイビジョンでの放送を録画して観ました。

本編は近藤勇の処刑をもって終了となりましたが、
その後の土方歳三を描くこのドラマ、想像以上に満足です。
土方と榎本武揚のやりとりを中心に　函館、五稜郭の攻防を描くもの。

本編を毎週心待ちに観ていた者にとっては、再び土方たちが見られたことが
すごく嬉しくて、そのファンのアツイ気持ちに応えてくれた　三谷さんと
スタッフの想いに感謝です。
懐かしい試衛館の仲間のシーンは　タイムスリップしたような
感慨にひたりました。ファンへの大サービスですよね！！（涙）
山南さん役の堺さん、”まるで同窓会に、学生服を着て行ったような
照れくささがあった”と言ってました。

私、この大河ドラマを観るまでは　新選組の”し”の字も知らなかったし
興味もなかったのです。
今までのイメージを覆す軽妙さ、若者たちのアツイ想いに溢れた
青春群像ドラマに次第にハマっていきました。
アテ書きの三谷さんのよさが発揮された、
これ以上にハマりようがない素晴らしいキャスティングに
本当に夢中になりました。
ええ、DVD－BOXも持っていますとも。
（この”誠風呂敷”はDVDのオマケです。）

時代の流れに抗って破滅の道を辿るしかない新選組の歴史は
わかっていることなのに、観ていて違う結末を祈らずにおられず、
最後に近づくに従って、観るのがツライほどに
切なくて悲しかったです。

自分の信念を貫き通す勇気と力がまぶしくて、
命をかけて　より良い未来を夢見た若者たちの上に
今のこの国があるんだよなぁ・・・。
ホントの　ラストサムライは貴方たちだ！

上手く言葉にすることができませんが
本当にこのドラマに出会えてよかったよ！！三谷さん！！
ありがとう！！！

この特別編でも、土方の新選組への想いがひしひしと伝わってきて、
古株の島田魁や尾関の忠誠心と併せて　何度も泣けました。
野望と夢を抱きながらも　新政府軍への降伏を考える榎本が
アツイ土方の情熱にほだされて　立ち上がるくだりも
燃えたなぁ・・・。
（榎本役の片岡愛之助さん、大鳥圭介役の吹越満さんも
しっかり描かれていて、見ごたえありました）
まだ年若い市村鉄之助に、多摩への手紙を託した土方の想いは
今日までしっかり伝わったよ！うん！

年配の時代劇ファンには非常に評判の悪かった大河だけど
多くの人の心を捉えて離さないのも　間違いないです。

これで終わりだと思うと、寂しいです。
三谷さん、「新選組！！！斉藤一　会津の日々」書いてくれませんか？！