目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「スクラップ・ヘブン」 想像力があれば

2005年11月25日 | 映画タイトル さ行
オダギリ・ジョーの出演作、ってことでかなり気になっていたところに
観た人の評価も高いようなので レイトショー1回の上映だけど
がんばって観てきました。最近 日本映画にも興味 出てきました。

デスクワークで冴えない毎日を送る警察官シンゴ(加瀬亮)は 
世の中に憤りを感じていた。
そんなある日、シンゴの乗ったバスがバスジャックに遭う。
乗客は シンゴを含め、たった3人。
3ヵ月後、その乗客の1人だったテツ(オダギリ・ジョー)に偶然再会し、
2人は 意気投合、”復讐請負業”を始めるのだった・・・。

予告で観たのかな、どこかのレビューで見たのかな、
”世の中、人の痛みを想像できないバカばっかりなんだよ!”
という台詞に興味を持って 観に行くことにしました。

”世の中、想像力が足りない”というシンゴの言葉にも
うんうん、と共感してしまう私は、2人の 大掛かりないたずらみたいな
”復讐”が小気味よく感じられた!
医療ミス隠蔽の医者や、子供を虐待する母親を
こらしめる件は わはは と笑って見られるのだけど、
それが 後半、どんどんと 暗く重くなっていって、
えっ、えっ、ちょっと待ってよ!!と言いたくなるような
方向につっぱしっていきます。

こんな突飛なことはいくらなんでも あるわけがない。
でも、彼らの感じる怒りや痛み、無力感は じりじりと伝わってきます。
シンゴの選択は正しかったのか・・・
柄本明演じる刑事が言うように、まだまだ甘いってことだよね。
世の中はそう簡単なものじゃないってこと・・・。

私には、テツが シンゴの中のもうひとつの人格であり、
守護天使のようにさえ思えました。

なんともわかりにくい感想ですが、
実際、映画の方もわかりにくくて 観る人によって解釈も違うかもしれません。
「ファイト・クラブ」みたいな映画、って言うとネタバレでしょうか。
まぁ、そんな感じです。

加瀬亮って人は今まで全然記憶にない人だったので なんともいえないですが、
オダギリ・ジョーは ここでも独特のオーラと 佇まいを持っていました。
この人は 上手いんだか、上手くないんだか ちょっとわかりません(笑)
ただ、このテツという役も「メゾン・ド・ヒミコ」の春彦と同じくらい
オダジョーであってこそ!!と思えるような
不思議な魅力いっぱいでした!!

栗山千明・・・彼女も独特でした。
あの凄みと冷え冷えとした空気。
素顔はどんな子だろ??と思ってしまいます。
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3 コメント

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DVDになっちゃうだろうなぁ・・・ (ska)
2005-11-26 01:10:35
なんだかけっこうブラック?な作品なのかしら。

オダジョーは格別な美しさ、雰囲気を持ってますよね。あれ、一体なんでしょう。雰囲気で演技している

ような。加瀬亮はわりかしいろいろ出てますよ~。

パッチギにもチョイ出してたし、昔ドコモのCMとか

出てたかも。特徴のない感じが良いんだろうか。

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すごーーい!! (なな。)
2005-11-26 11:27:13
こうゆう映画があるのですね!!

邦画フリークの私としては、かつ、オダジョーだいすきっことしては、みておきたい映画だわぁ。

栗山千明さん、素敵ですよね。私もだいすき。

彼女も出ているのなら、ぜひみてみたいなぁ。

でも、レイトショー一回かぁ・・・なかなか予定のゆやりくりが難しそうな感じですね・・・調べてみます!!ありがとう☆
返信する
そういえば (kino)
2005-11-27 16:20:41
>skaちゃん

ブラック・・・ですね。

前半のノリが楽しかったんですけど かなりシリアスな話でした。

加瀬亮、あっ 映画版「ハチミツとクローバー」に出るんだった!

ちょっとイメージ違うなぁ。



>ななさん

オダジョー好きには 是非観て欲しい映画です。

彼のあのムードは独特です。

上映館は非常に少ないですが・・・。

良順先生(田中さん)、明里さん(砂羽さん)も出てた!



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