目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

12月に読んだ本

2021年01月06日 | 読書

12月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2539
ナイス数:174

12月は読めたほうだな。「犬がいた季節」はよかった!

写真集「ウェス・アンダーソンの風景」はウェスの映画ファンにはたまらないです!!

さーて 2020年のベスト本選ばないと。



どうしてわたしはあの子じゃないのどうしてわたしはあの子じゃないの感想
閉鎖的な田舎の中学生、天とミナ、そして藤生。30才になり、久しく途絶えていた村の伝統行事の復活を機に集まり、20才のお互いに宛てた手紙を開封することに…。あるある。あの頃の、今思えば幼稚だけど真剣だった想い。誰にも言えなくて心の中に閉まって吐き出せなかった秘密。大人になれば相手の事情や気持ちを慮ることもできるようになり、さらりと流せることだったりする。でも、それは少しずるくて寂しいことかもしれない。あの頃のまっすぐさが切なくて痛い。寺地さんの本、題名がいつも秀逸。
読了日:12月30日 著者:寺地 はるな


推し、燃ゆ推し、燃ゆ感想
うーむ これが純文学ってやつなんですね。軽いノリのアイドルオタクの話かと思ったら、全身全霊で「推し」を自分に取り込み、推しの全てを解釈し理解しようとする高校生・あかり。日常の生活や勉強などうまくこなせない彼女だが、推しを語る言葉は饒舌で行動力もある。その熱量、私にもわかる、とは到底言えないけれど「推し」のために生きることを周りにとやかく言われたくない。いつかそれも終わる時がくるんだから。どういう形であれ。そのあとどう生きていくのか、だ。(他の推しを見つけるとか) あかりのことは心配だけど。
読了日:12月27日 著者:宇佐見りん


ウェス・アンダーソンの風景 Accidentally Wes Anderson 世界で見つけたノスタルジックでかわいい場所ウェス・アンダーソンの風景 Accidentally Wes Anderson 世界で見つけたノスタルジックでかわいい場所感想
まさに!ウェス・アンダーソンの風景!!これがセットじゃなくて実際にある風景というのが素敵。色合いも建物のデザインもウェス!写真の撮り方(語彙力と知識がなくてすみません)が独特なのかな。ウェス・アンダーソンが好きな人にはニヤニヤが止まらない本です。買ってよかった。自分へのクリスマスプレゼントだ。
読了日:12月21日 著者:


犬がいた季節犬がいた季節感想
私にとってはもう遥か昔の高校時代だけど、今もいろんなことを鮮明に覚えている。「切ないフェチ」にはたまらない、甘く苦く優しい青春の日々を、三重県の高校で飼われることになった犬・コーシローが見つめる。優しく世話をしてくれたあの子もこの子もしばらくするといなくなり、また新しい子がやってくる。でも、ここで初めて出会った優花と光司郎のことはずっと忘れられなかった。大人のようでも、まだ100%の自由はなく、進路に家庭の事情に恋に悩む18才。いつの時代も変わらない。みんなに明るい未来が開けますように。
読了日:12月17日 著者:伊吹 有喜


アンと愛情アンと愛情感想
これも楽しみにしているシリーズ第3作。でも脇の登場人物のこと、すっかり忘れてた…。アンちゃん、いろんな人と出会って販売員として、大人として成長していく!優れた人と自分を比べて情けなくなったり悲しくなったり、自分の内面と対峙するのはつらいこともある。(悔しくなったり負けるもんか!と思わないところが彼女らしくもある) この先、大学に行って勉強したりするのかな?私も世の中知らないことだらけ。もっとちゃんと勉強しておけばよかったと思う。いや、今からでも遅くはないのだけど。これから読む方はぜひ和菓子のご用意を!
読了日:12月13日 著者:坂木司


水を縫う (集英社文芸単行本)水を縫う (集英社文芸単行本)感想
大好きな寺地さんの本を次々と読めて嬉しい。一緒に暮らす祖母の影響か、縫うこと、特に刺繍が好きな男の子清澄。結婚する姉、水青のためにウェディングドレスを作ることに。生活力のないお父さんに見切りをつけて、家族を支えるためにがんばるお母さん。気を張ってないとやっていけなかったんだろうね。お父さんと、彼の面倒をみる友達、黒田さんの関係がいい。清澄くんと水青ちゃんの名前の話に泣けた。そこにとどまり変わらないものはないかもしれないけれど、それは悪いことではなく、新しいものへとかたちを変えていく。人のこころも。
読了日:12月12日 著者:寺地はるな


鬼滅の刃 23 (ジャンプコミックス)鬼滅の刃 23 (ジャンプコミックス)感想
終わっちゃったんだね…。犠牲は大きかったけど、失った人たちの思いや、守られたかけがえのない命は受け継がれる。面白かったです。毎回毎回、涙なしには読めなかった。ネヅコちゃん、可愛いよー(泣)! これだけ大ヒットしてるなら、どうかみんな「自分ではない誰かの為に命を懸けられる」「自分たちがした苦しい思いや悲しい思いを他の人にはして欲しくない」人になりましょう…。
読了日:12月06日 著者:吾峠 呼世晴


夜明けのすべて夜明けのすべて感想
PMSのイライラに苦しむ藤沢さんとパニック障害に苦しむ山添くん。恋でも友情でもなく、なんとも思っていない者同士だから、緊張せずにすむ。気を遣わないですむ。外からはわからない病気のこと、私は知らなすぎた。重いテーマなのに、2人の会話には思わず笑ってしまったり、彼らの働く栗田金属の人々の温かさに嬉しくなったり、瀬尾さんらしい優しい物語でした。映画「ボヘミアン・ラプソディ」がでてきてびっくり。そう、あの映画を観ると胸が熱くなって、誰かと感動を分かち合いたくなるよね!!(ほんと、なんでDVD買わなかったの!)
読了日:12月04日 著者:瀬尾 まいこ


あんの青春 春を待つころ お勝手のあん (ハルキ文庫 し 4-4 時代小説文庫)あんの青春 春を待つころ お勝手のあん (ハルキ文庫 し 4-4 時代小説文庫)感想
シリーズ2巻目。「おあつさん」が出てくるとは!激動の時代を舞台にしたところが良いですね。(幕末好き!)これからまたさらにいろんな出来事が起こるのでしょうか。ほのぼのとしたお話だと思ってたので、あまり辛いことは起こらないで欲しいなぁ。でも、新しい時代だからこそ、女にも自分の望む道を生きるチャンスが生まれるのかな。おみねさんも気になるし、続きが楽しみです。
読了日:12月03日 著者:柴田よしき

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