今日は、みなとみらい線新高島駅にあるBankART Stationへ。
「都市に棲むー池田修の夢と仕事」。
会期は6月14日~19日。
BankART1929は、横浜市が推進する歴史的建造物などの保存を文化芸術に活用しながら街を再生していく「創造都市構想」のリーディングプロジェクト。
なにがなんだかよくわからない。
ただ・・・
港横浜をエキゾチックに彩る歴史的建造物だけど、明治からの建造物もある。老朽化が進み建替えという話になってくると、様々な利権絡みの再開発で街のランドスケープがめちゃくちゃになってしまうであろうことだけは想像に難くない。
かといって、歴史的建造物を保存しただけで中身が無いと、なんというか不思議なものでどんな素晴らしい歴史的建造物でもいつの間にか薄っぺらくなってくる。
もし横浜という街の居心地が良いとしたら、厚みがあるからなのかもしれない。
BankART1929は、2004年に馬車道にある歴史的建造物を拠点に活動を始めた。
その後、大学誘致があったり取壊しがあったりで、今は、みなとみらい線新高島駅のBankART Stationと北仲ブリック&ホワイトのBankART KAIKOを拠点にしている。
横浜の歴史的建造物や街づくり・食・衣・写真・舞踏等のポテンシャルをどのように引き出すかという主要事業の他に、コーディネート事業、スタジオ事業、スクール事業、出版事業、カフェ・パブ・ショップ事業・ネットワーク事業を展開している。
BankART1929を設立から18年間代表として牽引してきた池田修氏が突然に旅立ったのは今年3月16日。享年64歳。
池田修氏65歳の誕生日である6月14日から6日間にわたるお別れ会が「都市に棲むー池田修の夢と仕事」。
たくさんの人たちがそれぞれの思いで池田修氏と向き合う。
大黒柱を突然失った混乱はあっても、BankART1929が一瞬たりとも活動をとめることは池田修氏が一番望んでないことだろう。
個人的な付き合いがあったわけではないけど、池田修氏のどんな相手でもその人を理解しようと真摯に向き合う姿勢は、ダイバーシティを体現しているように思っていた。
ま。
私はいままでの通りに企画展を見にいく。
地上に出れば蒸し暑い強い風が吹いていた。
観光エリア横浜はどこも混雑。
もう少し生きておられたらと思わぬでもないけど、今宵は池田修の夢十夜を読みながら眠ろう。