今年の私の行動範囲での長野の紅葉は都市型とでもいうのだろうか。山地より平地の方が艶やか。
それでも今日は中野・飯山へ北信濃紅葉めぐり。
中野市の谷厳寺さまへ。
曹洞宗竜厳山谷厳寺は、天長2年(825年)に高社山神宮寺として創建されたと伝わる古刹。
今でも寺は高社山の登山口。

葵の御紋をいただいているのは、慶安2年(1649年)に江戸幕府から朱印10石と山林を安堵されたことによる。
桜が有名だけど四季折々に美しい。



紅葉も見事なれど、今年は山門のところはまだ青々としている。

早すぎたかな?と階段を上れば頭上に錦。




訪れるたびにもう居ないかもと思いながら庫裡の方にまわれば、お!生きていたね!
婆さんに婆ちゃんが甘えてくれる。

今年の冬は寒いのかな?雪は多いんだろうか?

高社山も秋色。
たまたま通りかかったご住職にかねてよりの疑問をお伺いしてみた。
高社山はタカヤシロヤマと読むのですか?コウシャサンと読むのですか?
どちらでもいいんですよ!と、にこやかにご住職。
ますますに迷う(^^;

ついでといってはなんだけど、葵の御紋のこともお伺い。
寺が位置する行政区分は中野市だけどそれは今のお話しで、立地から見ても飯山藩とのつながりが深かったらしい。飯山藩主はコロコロと変わってどれがどれだかよくわからないけど、もとをただせば松平忠輝の北信濃支配から始まるようだ。
確かに谷厳寺さまに寄った時は飯山市の道の駅花の駅千曲川の里わさんで昼飯を食べる。近いのだ。

今日もいつものように道の駅花の駅千曲川。

今日は時間があったから飯山の紅葉もたずねることにした。
飯山は寺の町。

飯山の寺の中で紅葉が一番有名なのは称念寺さま。
浄土真宗大谷派浄光山顕正院称念寺は、元々は天台宗の寺院なれど、親鸞上人越後より関東への途上で時の住持が帰依し、元和6年(1620年)より真宗となった古刹。顕正院というのは天台宗だった頃の名残り。
でも到着した時は生憎と曇ってきてしまっていた。

それでも山門の向こう側の紅葉に思わず息を吞む。

境内一面に紅葉。地には苔が美しい。

光射したらどんな感じになるのだろう?

と思っていたら、雲と雲の間から光。



意識がスーと遠のいて紅葉の中に溶け込んでいくようだ。


北信濃の紅葉は優しい秋の夢。
