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今日のころころこころ

2023・5・13 東京の素敵な建造物 武蔵野市・旧赤星鉄馬邸

あの建物は修道院だしなぁ・・・
と思っていた武蔵野市の旧赤星鉄馬邸。
武蔵野市に寄贈されて5月10日から5月16日まで一般公開されてるということで、今日は吉祥寺へ。
なんせコロナ禍でさすがの私も自分の趣味の行動は封印していた。
旧赤星鉄馬邸は確か成蹊大学の近所だった気がしたけど一応確認。
路線バスがいいです!とおすすめされて、?だったけど、吉祥寺駅前から路線バス。
成蹊学園前バス停下車。
旧赤星鉄馬邸へ。
TVで取り上げられましたとも教えてもらったから、もしかして混雑かな?と思ったら、やっぱり混雑だった。




靴を脱いで靴袋に入れてスリッパで見学する。







赤星鉄馬(1882年~1951年)は、大正・昭和期に活躍した実業家。帝国海軍への物資調達で巨万の富を築いた赤星弥之助の長男として生まれ父親から様々な莫大な厖大な遺産を引き継いだ。
が、その後は富を更に積み上げることをせず、赤星弥之助がコレクションした美術品を売却しその益で日本初の学術財団「啓明会」を設立し多くの研究者たちの支援をしたりなどなどの社会活動をおこなった。
赤星鉄馬は自邸を建てるにあたり設計を日本モダニズム建築の先駆アントニン・レーモンドに依頼した。施工は不明。
緑豊かな広大な敷地に1934年(昭和9年)に建てられた、コンクリート打ちっ放しのRC造住宅。
レーモンドの住宅設計の傑作のひとつとされる。
しかし、竣工から10年後にこの邸宅は帝国陸軍に接収され、そして敗戦後はGHQに接収された。
その後1956年(昭和31年)にナミュール・ノートルダム修道女会が購入し、シスター養成所として使用されきたけど、時代の流れの中でシスター志望者が減り続け、2011年(平成23年)に最後のひとりが巣立った。
そして、2021年(令和3年)に同会より武蔵野市が寄贈を受け、2022年(令和4年)に国登録有形文化財に登録された。







GHQは接収した後にコンクリート打ち放しに塗装しレイモンドが激怒としたと伝わる。
その後シスター養成所として使用されたのはラッキーだったけど、やはり内部は集団生活ができるように改修や増築された部分も多いと思う。
とか見物していた足がハッと止まった。
明かり取りの丸窓から光が差し込む。

レーモンドだ。




武蔵野市はこの建物を今後どう保存・活用していくか試行中のようだ。
楽しみ。

駅までの帰り道はすっかりと思い出して徒歩。






なんとかひっかからずに駅。

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