「高田賢三 夢をかける」。
会期は７月６日～９月１６日。
東京オペラシティアートギャラリーの企画展示室の上階は、寺田コレクション収蔵品展が開かれている。
といっても、同じ作品をコケむすまでただただ飾りっぱなしというのではなく、階下の企画展に合わせて、その都度テーマを決めてテーマに沿った展示をしてる。
寺田コレクションの展示室を出た廊下、コリドールといった方がしっくりくるかな、も、ギャラリー。
東京オペラシティアートギャラリーコレクションの中心作家である故難波田龍起氏の遺志を受け継ぎ、やはり企画展に合わせて若手作家の育成・支援を目的とした展覧会がひらかれている。
project N。
９５回目の今回は、田口薫。
田口薫（１９９５～）は愛知県生まれ。埼玉県在住。
愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。
どうやら、キリスト教をモチーフに描く作家のようだ。
田口は祖父母の代からのカトリック家系に生まれ、自身も信徒であるという。
信仰が日常生活の一部である生活を送りながらも、成長するにしたがい、キリスト教をめぐる歴史等様々な事柄を学び、リサーチし、描き続ける。
なんだか、ひっかき絵というかスクラッチアートというか、そんな感じがすると思ったら、絵筆によって描くことと彫刻刀で表面を彫るという手順を繰り返すことで作品が生み出されているという。
この作家もこれからが楽しみだ。
